[マンガ] 忘却のサチコ/阿部潤(小学館)

グルメマンガがちょっとしたブームになっています。
昔からの一大ジャンルでもありますが、孤独のグルメ のドラマ化に続き、ワカコ酒もドラマ化、幸腹グラフィティのアニメ化などなど、見ていてお腹が空くマンガがどんどん増えてきています。

ちょっと異質なグルメマンガ

今回ご紹介する忘却のサチコ も、そのようなグルメマンガのひとつです。
女性主人公がおいしいものを食べるというパターンですね。

けれども、こちらは他とはちょっと違います。

食べることがメインとなっている他のマンガと比べ、むしろストーリーの方が重視されている印象です。
この辺ぱっと見だと判断しづらいので「また同じようなマンガ出たのか」とスルーされる方が多いかもしれません。

食べるシーンももちろんおいしそうで、読んでいて楽しめるのですが、個人的にはむしろ先のストーリーの方が気になります。

ストーリー

文芸誌の編集者である佐々木幸子は、何事にも非常に真面目で、融通もあまり効きません。
あらゆることにきっちり取り組む性格で、今までの人生を完璧にこなしてきました。

しかし、とあることがきっかけでサチコの身に異変が起きます。

自分に限って、そんなことはないと思っているサチコなのですが、心と身体が頭についてきません。
それに対し、どう対処していいのか分からないサチコは、今までなかった動揺を覚えてしまいます。

そんな状況において、本当においしいものを食べたときにだけ、すべてを忘れる「忘却の瞬間」が訪れることに気づきます。
このときだけは、思い出したくないことが頭から消えてくれるのです。

こうしてサチコは、おいしいものを探求し始めるのでした。

サチコというキャラクター

このマンガの面白さは、何といってもサチコのキャラクターにあります。

自分ではいたって真面目にやっているつもりなのですが、人から見ると「え?」と思われることがたびたびあります。
これがひとつひとつ面白いです。ギャグマンガとしてのクオリティも高いと思います。

座っているときは常に背筋がピンと伸びていて、作家の原稿を取りにいくときは正座で待っている。
丁寧にやり取りしていても、ちょっとずれてしまう会話。
おいしいものを食べたときの幸せそうな表情。

見ているだけで、どんどん魅力を感じるキャラクターです。

この先、サチコがどうなっていくのか先が気になりますね。

「ただおいしいものを食べるだけのマンガでしょ?」
と思っている方は、ぜひご一読を。

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