[書評] アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉

フロイト、ユングという名前は、心理学を学んでなくとも、聞いたことがあるかもしれません。
特にフロイトは、さまざまな場面で登場してくる人物です。

アルフレッド・アドラーは、この2人に並ぶほど、現代の心理学に大きな貢献をした人ですが、日本ではほとんど知名度はありません。

アドラーは「自己啓発の父」とも呼ばれており、コーチングやNLPの多くにも、彼の影響が見られます。

これほどまでに大きな存在でありながら、アドラーが無名であったのには、様々な理由があります。

まず彼自身が自分の名前が残ることにあまり興味がなかったということが大きいです。

論文や著作をあまり残さなかったこと、
弟子たちをしっかりと組織化しなかったこと、
ナチスドイツのユダヤ人迫害により、たくさんのアドラー派が殺されてしまったことなど、
さまざまな要因が重なり、その名を知られるには至りませんでした。

この本の構成

このように無名でありながら、多くの人物に影響を与えたアドラーについて、彼の言葉と共に、シンプルな解説がなされています。

いわゆる学術書のような難しい言葉づかいではなく、誰にでもわかるような平易な言葉づかいが特徴です。
そのため、心理学に敷居の高さを感じている人にも抵抗なく読めるのではないでしょうか。

タイトルにもあるように、アドラーの言葉が100個紹介されています。
どれも数行程度の短いものです。

それについて1ページちょっとの解説が加わるという構成です。

それぞれが単独の言葉ですので、ページをめくっていて、目についたものを読んでみるということもできます。

印象に残った言葉

読んでいて、ハッとさせられるものや、なるほどと思わせるものが多いです。

自分と違う意見を述べる人は
あなたを批判したいのではない。
違いは当然であり、だからこそ意味があるのだ。

この言葉は特に印象に残りました。

わたしたちは自分が好きなものを、他人が否定したりすると「イラッ」とくることがあります。

「このアーティスト、あんま好きじゃないんだよな」
などと、自分が好きなアーティストのことを言われると、「何もわかってねえな」「センスないやつだ」などと思うことも少なくありません。

しかし、誰かが何かに対してどう感じるかというのは、その人の自由です。
それを否定する権利はありませんし、そもそもそれに対して、自分がいらだちを感じる必要もありません。

言われてみれば、そんなことは当たり前のことです。
けれども、この当たり前なことができていないのが現実です。

SNSでの炎上などを見ていれば、それは明らかです。

他にも印象的な言葉が多く、普段から意識していたいと思える言葉も多いです。
折に触れて読み返したいと思える1冊です。

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