アメンラーは古代エジプトを舞台とした3~5人用のゲームです。プレイヤーは競りによって土地を獲得し、そこから収入やボーナスを得て、勝利点を集めます。作者は多作で知られるライナー・クニツィアです。
アメンラーについて
ボードにはいくつかの区画に分けられており、それぞれに得られる収入やボーナスが書かれています。
各自に初期資金を配ったら、山札からカードをめくり、そのラウンドで、どのエリアを競るかを決めます。
競る金額はコの字型にカードに書かれており、それ以外の金額で競ることはできません。他のプレイヤーが自分よりも高いところに値をつけたら、一旦他の場所に入札しなければなりません。連続して同じ場所には入札できないので、別の土地でまた競りに失敗した場合は戻ってくることができます。
全員が土地を入手したら、今度は購入フェイズです。
手番順に農民、パワーカード、建設資材を購入します。農民は自分が所有する土地に配置することで収入を増やします。建設資材はピラミッドになり、得点をもたらします。パワーカードは即時効果やボーナスなど、さまざまな効果があります。
購入フェイズが終わると、今度は神殿への供物を決めます。供物は握り込みの競りで行い、その合計値によって収入や得点が変わります。この際、供物を捧げないこともできます。
また、もっとも多く供物を捧げたプレイヤーは農民、パワーカード、建設資材を好きな組み合わせで3つもらえます。2位は2つ、それ以外も供物を出していれば1つもらえます。
その後、所有している場所に応じて収入を得ます。
これを3ラウンド繰り返すと中間決算になります。
中間決算では、所有しているピラミッドや神殿、エリアによるマジョリティで得点が入ります。
中間決算後、ピラミッドや建設資材以外はすべてリセットされます。
これがこのゲームの大きな特徴です。所有権や農民がすべてリセットされ、もう1度開始時と同じような競りが始まります。ただし、ピラミッドは残っているため、さっきとは土地の価値が変わっています。
これをもう3ラウンド繰り返すとゲーム終了です。
再び決算を行い、もっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
エジプトはナイルの賜
中間決算でリセットされるのがなんとも特徴的です。
前半せっかく建てたピラミッドが、後半に人のものになるので、初めて遊ぶと「えー」となるかもしれません。
メインは競りですが、エリアマジョリティの要素もあり、パワーカードによるセットコレクションのような要素もあります。競りは全員が土地を得ることになるので「その価格でダメなら、ここタダでもらうわ」と割とあっさり決まります。
パワーカードの効果はなかなか強力で、まったく取らないというのはかなり厳しいです。即時効果やボーナス点などがあり、効果を使わない場合も1金として使えるので、持っていて損はありません。
3~5人で遊べますが、バランスを考えると5人用と考えてもいいかもしれません。