[小説] 殺し屋たちの町長選/加藤鉄児(宝島社文庫)

160905

「殺し屋たちの町長選」は「このミステリーがすごい!2015」の隠し玉として刊行された小説です。さまざまな殺し屋が同じ人物をターゲットとして、とある町に集まります。

殺し屋たちの町長選について

舞台は愛知県仁宝町です。その町の人物が殺し屋のターゲットして選ばれ、何人もの殺し屋が集結します。実は殺し屋たちには組合があり、そのサイトを見てエントリーすることで仕事を請け負っていました。

しかし、今回の報酬は格安の100万円。こんなに格安ならば誰もエントリーしないだろうと考え、復帰のリハビリとして、しばらくこの世界から遠ざかっていた斉藤はエントリーしたのですが、なぜか他にもエントリーする人が次々と増えていきます。

愛知県のみで仕事を受ける2人組のニンベンとコンベン。
自分の容姿を武器にして活躍する不思議のアリス。
殺し屋組合の経理担当、地獄の確定申告。
さらには伝説の大御所の殺し屋まで……。

一方、フリーターのミツルは自分のアパートの前に赤ん坊が置き去られているのを目にします。そこには姉からのメッセージがあり、しばらく預かって欲しいという旨が書いてありました。赤ん坊の世話なんて出来ないと思ったミツルは、姉の知り合いだというニューハーフのサブリナと共に姉を探しに行きます。

そして、姉が残した痕跡を手がかりにして、内容も知らないまま、彼らも殺し屋たちのサイトにエントリーして、仁宝町へ向かうのでした。

ネタバレと感想

殺し屋がたくさん登場するという設定から、伊坂幸太郎と似ているという評価があるようですが、読んでみた感じ、まったく似てません。複数の殺し屋という設定だけで、そういう評価が出るのはなかなか厳しいですね。

感想としては、思ったより薄味です。

殺し屋の設定も、それだけ見ればかなり個性的なのですが、そこまで活き活きしている感じではありませんでした。

また、伏線も結構あるのですが、そこまでの驚きはありません。むしろ、そうなるだろうなというオチに到着する感じです。

表紙の絵はライトノベルっぽい感じですが、そこまで突飛なキャラクターはおらず、ストーリー自体もどちらかといえば地味です。そもそもテーマが町長選なので、仕方がないといえば仕方がないのですが。

何の前情報も入れず、店頭で手にとって買ってみたのですが、正直期待外れでした。

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