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[ボードゲーム] デッド・オブ・ウィンター「食い扶持が多すぎる」

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前回は3人ということで、裏切り者なしの協力バリエーションで遊んだのですが、今回は4人だったので、裏切り者ありの通常ルールでデッド・オブ・ウィンターを遊んでみました。ちなみにゲームで使われているゾンビはゾンビサイドのものです。

今回のルール

通常ルールでは、人数×2枚の密命カードと、1枚の裏切り者用の密命カードをシャッフルし、その中から各プレイヤーに1枚ずつ配ります。そのため、配った段階では今回裏切り者がいるかどうかは分かりません。

今回使用した砦の使命は「食い扶持が多すぎる」です。

開始時の士気が7で、残りラウンド数が5、長さは「短・中・長」のうちの「短」です。初期配置で砦にプレイヤー人数×3人の無力者がおり、さらにゾンビが6体います。

勝利条件はシンプルで、5ラウンドを生き残りさえすればクリアです。

自分の状況

今回わたしが使用した職能者は、忍者 マイク・チョウ内科医 オリヴィア・ブラウンです。マイクは攻撃の際に感染判定をしないという能力をもち、オリヴィアは各ラウンドに1回、自分か同じ施設にいる職能者1名の負傷トークンを1つ取り除くことができます。

そして、密命は生存本能です。

1つ目の条件が砦の使命を完遂すること、もう1つの条件が手札に「武器」「食糧」「燃料」「医薬品」のカードを1枚ずつ以上持っていることです。

条件としては、それほど難しそうでもありません。

ゲームの進行

基本的にゲームは、毎ラウンドめくられる危機カードによって、すべきことが決まっていきます。だいたいの危機カードはラウンド終了時までに、プレイヤー人数分の何かを必要とします。

たとえば、ブリザードならば追放者以外のプレイヤー人数分の燃料が必要で、それを集めることができなければペナルティがあります。また、余剰に燃料を集めることで追加報酬を得ることができます。

危機対応へのカードは裏向きで出すため、実際にその人が何を出したのかは砦フェイズになってみるまで分かりません。今回必要な種類以外のカードを入れると、マイナスになります。

4人で遊んでいる場合、必要な燃料は4枚です。ここでもし武器などが入っていると、マイナス1としてカウントされるため燃料が5枚ないと危機を乗り越えられません。つまり、裏切り者がいる場合、ここで邪魔をしてくるわけです。

実際にやってみると分かるのですが、すべての危機カードをクリアするのは、かなり難しいです。これはカードの引き運もありますし、自分の密命の関係もあります。手札にカードを残さなければならない場合、もしそのカードを持っていても、「なかなか引けませんね」などとしらばっくれる必要があります。

また、今回の砦の使命の場合、最初から無力者が砦にいるため、食糧を集めつつ、危機に対処する必要があります。

裏切り者が……

士気を下げながらも何とか危機を乗り越えて、残り2ラウンドというところまできました。

状況はここで大きく動きました。

砦フェイズで、誰かが不必要なカードを埋めていたのです。

そのときにカードを出したのは自分を含めて3人でした。そのため、1人は確実にシロです。

しかし、この段階では誰が裏切り者かというのはまだ判明しません。それらしい行動を誰かがしていたようにも思えませんでした。

ここでわたしは、とあることに気づきます。
他の皆が気づいていない危機でした。

「裏切り者じゃないから言うけれど、このままいくと警察署にゾンビ入って死ぬよ」

警察署には職能者が2人いて、空きスペースは1つでした。これだとゾンビ追加フェイズに職能者が死んでしまいます。職能者が死ぬと士気が1下がってしまうため、それと合わせて危機失敗による士気低下で士気が0になってしまいます。士気が0になってしまえば、そこでゲームオーバーです。

これには皆、気づいていなかったようで、わたしはシロのプレイヤーから信用を勝ち取りました。

とりあえずの危機は避けられたものの、ここから裏切り者がどのような動きに出るかによって、まだまだ士気が下がる可能性があります。

そこからの裏切り者の行動は非常に分かりやすいものでした。最後の手番ということもあり、とにかく士気を下げようとゴミを増やしたり、移動で死亡を狙います。幸いだったのは彼のダイス目が悪く、攻撃ができないことでした。

うまく危機をくぐり抜け、士気1の状態で砦の使命をクリアしました。

後はそれぞれの密命なのですが、クリアできたのは1人だけでした。

わたしの場合は、完全にプレイミスです。武器を引いたときに、うっかりそれを装備してしまったのです。それほど危機的な状況ではなかったので、装備しなくても十分に生き抜くことができました。他の3種類はうまく手札に残せていただけに悔しい結果です。

デッド・オブ・ウィンターを遊んでみて

今回は裏切り者ありだったので、前回よりもだいぶ面白かったです。

密命は難易度に結構差がありますね。
今回、もう1人のプレイヤーの密命は砦にバリケードを6つ築くというものでした。しかし、今回のような最初から何体ものゾンビがいる場合は、かなり難しいです。

成功したプレイヤーの密命は、全プレイヤーの中でもっとも多くの隊員がいること、というものでした。確かに途中からやたらと隊員が増えていましたし、そもそも職能者の能力が隊員を増やしやすくするものでした。

砦の使命をただクリアするならば、それほど難しくないのですが、これに密命が加わることで難易度がアップします。また、裏切り者がいるかどうかの疑心暗鬼の状況も楽しいです。

次回はもっと長めのシナリオで遊んでみたいですね。

ABOUT ME
ゴクラクテン
宮城県石巻市在住。 ボードゲームが好きで平日夜や週末に遊んでいます。 たまにオープン会に行ったり、ボードゲームカフェで遊んだりもしています。