[書評] 良い習慣、悪い習慣/ジェレミー・ディーン(東洋経済新報社)

習慣というものは難しいもので、良い習慣を身につけようと思ってもなかなか身につかなかったり、悪い習慣を止めようと思ってもなかなかやめられなかったりします。
その習慣について、詳しい解説がなされているのが、この本です。

この本について

筆者のジェレミー・ディーンは、心理学を扱ったブロガーとして有名な人物です。
堅苦しい文ではなく、身近にある物事を扱いながら、分かりやすく心理学について説明してくれます。

この本に書かれているのは、

  • 習慣はどのようにして生まれるか
  • 習慣を思い通りにするには
  • 習慣をつくる
  • 習慣をなくす

といったものです。

よくある自己啓発書のように「○○をしましょう」とだけ書いてあるのではなく、さまざまな実験結果を引き合いにだし、なぜそのようになるのかということが詳細に書かれています。
そのため、文量はなかなかのものです。

習慣は環境に左右される

習慣が生まれる上で、非常に重要な要素となるのが、環境です。
これはコンテクストとも言い換えられます。

○○をしているときに、○○してしまう。

のように、そういう状況になったときに、その行為をしてしまうのです。

そのため、もし悪い習慣をなくしたいと思うならば、その状況を変えることでうまくいくことが多いです。

習慣は自動で行ってしまう行為なので、変えるためには意識を向ける必要があります。
普段ならば何でもない行為であっても、環境が変われば意識が向くことが多いです。

たとえば、普段は朝起きてすぐに無意識にパソコンをつけてしまう人であっても、旅行中ならば自動で行動を起こしてしまうということはなくなるはずです。
無意識で行っていることが、意識されるため、行動化されないわけです。

大きく環境が変わる機会、たとえば「ひとり暮らしをするようになる」などいったことがあれば、習慣を変える大きなチャンスとなります。

幸福も慣れてしまう

自分が幸せだと思えるようなことであっても、習慣になってしまうと無意識かされてしまうため、幸福度が薄れてしまいます。

食事の後にアイスを食べるということを繰り返していると、最初のうちこそ、アイスを食べることが楽しみに思えますが、だんだんと習慣化してしまうと、ただの流れで食べてしまうことになり、幸せを感じ続けるということは困難になります。

そのため、幸福度をより持続させたいと思うならば、少しずつ環境を変える必要があります。

先ほどの例でいうならば、食べるタイミングを変えたり、食べるものを変えたりして、習慣化を意識的に抑えることにより、幸福を感じられなくなることを防ぎます。

習慣に関するあれこれ

その他にも日常的な習慣として、「人づきあい」「仕事上の習慣」「移動の習慣」「食習慣」「買い物の習慣」について、なぜそのような習慣が生じるのか、解説がなされています。

また、習慣による健康づくりについても書いてあり、食習慣を変えるための具体的な方法や運動の習慣を身につけるための方法についても触れられています。

これから新しい習慣を身につけたい、
または悪い習慣をやめたい、
と考えている人に、非常に参考となる1冊です。

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