ボードゲーム

[ボードゲーム] チーム戦トリックテイキング ジキルとハイドを遊んでみた感想

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1年ほど前に買ったゲームを、ようやく遊ぶことができました。

かなり独特なシステムながら、非常に好評だったため、その感想などをまとめます。

ジキルとハイドについて

2対2のチーム戦となるトリックテイキングです。

トリックテイキングは、人によって好みが分かれるジャンルですが、この作品はトリックテイキング好きにはぜひ体験してもらいたいです。

カードはジキルカード14枚、ハイドカード14枚の合計28枚を配りきるので、各自手札が7枚となります。

ジキルカードとハイドカードは裏面の柄が異なり、どちらのカードを持っているのか分かるようになっています。

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プレイヤーの座り方は、同じチームが対面になるAと、隣同士になるBがあります。

基本はAでのプレイとなるため、今回もAで遊びました。

このゲームの最大の特徴といえるのが、自分の手番で自分の手札のカードを出さなくてもいいという点です。

カードは必ず自分のチームのカードを出す必要があるのですが、出す人を指定できます。

そのため、裏面からカードを判別できるようになっているわけです。

順番に1枚1枚出していくわけではないので、人によっては早々に手札がなくなる場合もあります。

すべてのカードをプレイすることになるので、必ず7トリック行われます。

カード内訳

カードには「変身」「人物」「舞台」「行為」という4種類があります。

変身は、最強のカードで、トリックに勝つことができるのですが、そのトリックを獲得することができません。

キャリーオーバーのような形になり、次のトリックに勝ったプレイヤーが、変身の分のトリックも獲得します。

カード自体に得点はありません。

人物には、AからEのアルファベットが振られており、Aが最も強くEが最も弱いです。

得点はすべてが1枚1点です。

舞台はすべて同じ強さでアルファベットはFです。

ただし、得点がカードにより異なり、3~7の数字が書かれています。

行為は最も弱いカードです。

しかし、得点の倍率(1~3倍)を決めるため、非常に重要なカードとなります。

自チームの行為カードを取ることができない場合、他にいくらカードを獲得していても0点になってしまいます。

同じ強さのカードが出された場合は先出し勝ちとなります。

得点計算の仕方

7トリックが終わった後、獲得したトリックに応じて得点が加算されます。

計算の仕方は、「人物」「舞台」に書かれているすべての数字を足し、それを「行為」の倍率にかけます。

ちなみに行為はあくまでも自チームのものだけが使われます。

相手チームの行為カードは得点になりませんが、相手を妨害する上で取っておきたいカードとなります。

また、「行為」の倍率は足されていくため、
「×1」「×2」のカードがあるならば、×3となり、
「×2」「×3」のカードがあるならば、×5、
「×1」「×2」「×3」のカードがあるならば、×6となります。

そのため、自チームの行為カードがないと、×0ということになってしまい、得点がありません。

実際に遊んでみての感想

今回は全員が初プレイだったので、ルールを読み上げて確認しながらゲームをしました。

説明を聞いた段階では「?」という感じだったのですが、何トリックかやってみて、「うわ、なんだこれ。おもしろ」という状態になりました。

キモとなるのが、カードを出すプレイヤーを指定できるという点です。

(あの人はさっきあれを出したから、あれは持っていないはず。だから今指名すれば大丈夫)

(さっきあれを出したということは、あれを持っているのか。じゃあここでは指名できないな)

などといった思惑が飛び交います。

また、チーム戦ということもあり、お互いの意思が通じたときの快感は、かなりのものです。

今回は、チームによる差がはっきりと表れ、我々のチームはどんどん離されていきました。

通常のゲームでは1,000点まで遊ぶのですが、とりあえず今回は500点までにしようということになりました。

ちなみに2Rの段階で、243対45でした。

なかなか意思の疎通がとれず、行為カードをすべて獲得されたりしながらもラウンドが進んでいき、

6Rで、487対270となりました。

500点が目標のため、相手チームはもはや余裕モードです。

しかし、このゲーム、得点がかけ算のため、逆転のチャンスが大いにあります。

なんと我々は次のラウンドで264点を獲得し、見事に逆転しました。

これはなかなか爽快でした。

チーム戦を遊びたい人におすすめ

通常のトリックテイキングはカウンティング(どのカードが出されたか記憶しておく)を要求されることが多いですが、このゲームの場合、それほどカードを覚えておかなくても十分に楽しめます。

というのも、Fはカードの強さがないため、そこまでチェックしなくてもよく、せいぜい人物A、人物B、変身の計6枚くらいを把握しておけば、十分に読み合いが楽しめます。

また、誰がどのカードを持っているか把握できるため、リボーク(出さなければならないカードがあるのに、別のカードを出してしまう)の心配もありません。

そういう意味ではトリックテイキング要素は薄いと思います。

2対2のチーム戦のゲームを探している人におすすめのゲームですね。

リメイクの「龍-TATSU-」の日本語版がアークライトから発売予定です。

タイトル Dr. Jekyll & Mr. Hyde
発行年 1997年
プレイ人数 3~4人
プレイ時間 60分
デザイナー Wolfgang Werner
BGGリンク Dr. Jekyll & Mr. Hyde | BGG
ABOUT ME
ゴクラクテン
宮城県石巻市在住。 ボードゲームが好きで平日夜や週末に遊んでいます。 たまにオープン会に行ったり、ボードゲームカフェで遊んだりもしています。