たまに会話の中で、霊感のありなしについて話題になることがあります。
幸い、わたしはまったくそういうタイプではないので、幽霊などが見えたことがありません。
しかし、見えるという知り合いは何人かいます。
肝だめしの話
その中のひとりで、霊感は強くないけど、よく自宅で変なことが起きるという人がいます。
ラップ音が起きたり、閉めたはずのドアが開いたりということは日常茶飯事らしいです。
そんな彼が、中学生のとき、友達何人かと肝試しにいきました。
夏休みにそのようなことをしたことがある人も多いでしょう。
夜に近くの墓場などに連れ立って行ったそうです。
その日は何事もなく帰ってきました。
しかし、次の日、隣の部屋から彼の兄が深刻そうな顔でやってきました。
「ちょっと、おれの部屋の天井見てみろ」
言われるままに行ってみると、天井にはいくつかの手形のようなものがあります。
どれも泥で塗ったような色で、そんなに明確に残っているわけではありませんが、しかし人間の手形であろうことは見て取れます。
大きさも1つではなく、大小いくつかあります。
この話のおかしいところは、なぜ行った本人の部屋ではなく、兄の部屋に出たのかということです。
ちなみに、この手形の写真を見せられましたが、確かに人の手形のようでした。
よくこんな不気味なもの写真撮ったなと感心しました。
自分にあった不思議な話
ある県外のホテルに知り合いと行ったときのことです。
果たしてなぜあのような現象が起こったのか、未だに分かりません。
ついでにいうと、幽霊の仕業かどうかも確かではありません。
泊まったホテルはいわゆるビジネスホテルで、オートロックタイプの部屋でした。
部屋にはユニットバスがあり、そのドアはドアノブの真ん中にあるボタンでカギを閉めます。
もちろんユニットバスのドアなので、施錠は内側からしかできません。
ボタンは内側のドアだけにあります。
朝食バイキングを食べるため、施錠をし、2人で部屋を後にしました。
小一時間して戻ってきて、ドアのカギを開けます。
もちろん中に誰かがいる気配などはありません。
しかし、ユニットバスのドアに手をかけた瞬間、違和感が。
鍵が閉まっているのです。
先ほども言ったように、施錠は内側からしかできません。
誰もいない部屋でカギがかかっているのはどう考えてもおかしいのです。
「あの、カギかかってんだけど」
「え? なんで?」
「さあ」
「なら、こうすれば開くよ」
そういうと知人はコインでドアノブの真ん中をひねりました。
すると、ドアはあっけなく開きました。
え、えーー?
なんで、そんなあっさり?
可能性として、中に人がいることも考えられます。
しかし、そんなことはまったく意に介さないようで、あっさりと開けてしまいました。
もちろん実際は、中に人がいるわけもなく、異変もなかったのですが、果たしてあれは何だったのでしょう?
こういうことは、よく起こるのでしょうか。