たまに不思議に思うことがあります。
それは食事の時間についてです。
昼食だけが特別
朝食を食べる時間といえば何時でしょうか。
7時、8時、それとももっと早く?
それでは夕食を食べる時間は何時でしょう。
18時、19時、もっと遅く?
それでは昼食といえば何時でしょう。
これはほぼ全員が12時と答えるのではないでしょうか。
1日3食あるうち、1食だけの時間が固定されているというのは、改めて考えてみると、おかしな気もしてきます。
基本的に食事はお腹が空いたときに食べるのが一番効率がいいのではないでしょうか。
そう考えると、朝9時くらいに朝食を食べて、また12時くらいに昼食を食べるというのは、なかなか胃に負担がかかってしまうでしょう。
昼食の意味合い
多くの日本人にとって、1日のうちでメインとなる食事は夕食でしょう。
一番豪華なイメージがあるのもそうだと思います。
これは世界的な視点からいうと英米の傾向と同じです。
英米では、昼食を軽くとり、夕食をたっぷりとるスタイルが昔から定着しています。
あらゆる面でアメリカの影響を強く受けている日本としては、当然なのかもしれません。
それに対し、昼食を1日のメインの食事であるとしている国々もあります。
たとえば、ドイツ、ブラジルなどは昼食の方がしっかりとした量があり、1日の主要な食事という認識があるようです。
同じ昼食であっても、国ごとに意味合いが変わってくるのが面白いですね。
お昼になったらご飯を食べるという風潮
生まれてからずっとそのような生活スタイルでいるためか、我々は12時になったら、昼食を食べなきゃという気がしてきます。
もちろん朝食が朝6時とかならば、12時にもなればだいぶお腹も空いているでしょう。
しかし、10時半とかに朝食を食べて、また12時に食べたいかというと、多くの人はそんなことはないでしょう。
けれども、風習というか、スタイルというか、とにかく「そういうことになっているため」、12時前後がお昼という時間帯になり、飲食店なども11時や11時半から開店することも少なくありません。
会社の昼休みも同様に同じ時間帯になるため、みんなが一斉に昼食をとろうとして、店が混み合います。
多くの飲食店は、中休みに15時16時になると、店を閉めてしまうところも多いです。
そうなると、食べるとしたら、やはりみんなに合わせてお昼の時間に食べる必要が出てきます。
流動的な昼食時間
そうはいっても、まだ12時ではお腹が空いていない人も多いでしょう。
どうせなら15時くらいに1度食事をとりたいと思っている人もいるかもしれません。
そう考えると、飲食店の営業時間をそれぞれずらせば、今までの混雑を解消し、効率よく昼食をとることができるのではないでしょうか。
各会社も一斉にお昼休みとするのではなく、この部署は何時から何時まで、とそれぞれ分けてしまえば、飲食店街がお昼時に溢れかえることもないでしょう。
個性だ何だと、自分のスタイルを主張するわりに、この辺はみんな右にならえだよなぁと思えてしまうのでした。