今回は、電源系のゲームのお話を。
高難易度SRPG
NAtURAL DOCtRINEは、角川ゲームズから4月3日に発売されたSRPGです。
PS4、PS3、PSVITAのそれぞれで発売され、わたしが買ったのはPSVITA版です。
SRPGの代表的作品といえば、ファイアーエムブレムやタクティクスオウガなどが挙げられます。
いわゆるじっくり遊ぶ系のゲームです。
NAtURAL DOCtRINEの大きな特徴は、画面マップがマスによって区切られていないことです。
通常のSRPGならばマップ上に正方形のマスがあり、そこをユニットが移動していく形になります。
しかし、このゲームでは一応マスはあるものの、マス内の位置によって攻撃判定が異なったり、追加効果が異なったりします。
また、1マスには味方が4ユニット入れるということもあり、見た目はかなり通常のSRPGとは異なります。
発売前から、高難易度であることが噂されていましたが、やってみて実感。
確かによく死にます。
序盤から普通にやられますし、1キャラクターでもやられるとゲームオーバーです。
ゲームオーバーになった場合、チェックポイントまでたどりついていればそこから再開することができます。
行ってなければそのマップの最初からとなります。
数時間プレイしてみて
現在5時間以上はプレイしてみたのですが、何というか引っかかる部分が多いです。
というのも、かなり独特のシステムながら、それについての説明はほとんどなく、最近のチュートリアルがしっかりしたゲームに慣れている人だと面食らうこと間違いなしです。特に序盤はどのように殺されているのかも把握できないことが多いです。
マップの見通しがよくないため、どこからどう狙われていて、どのように連携がつながるかもはっきりと分かりません。
一応視点変更はできるものの、俯瞰で見ても、立体的な構造になっているため、なかなか把握しがたいです。
難易度変更はいつでも可能ですが、そもそもこれは難易度の問題でもなく、システムによる理不尽さが目立ちます。
オンラインゲーム初心者が経験者になすすべもなくやられるような感覚です。
さらに追い討ちをかけるようなテンポの悪さ。
高速にしても遅いくらいで、多数の動かない敵ユニットのターンをただただ待つシーンもでてきます。
そしてグラフィック。
VITA版でも決して高いとは言えないレベルであり、PS4のグラフィックとしてはあまりにもお粗末です。
もちろんゲームというのはグラフィックがすべてではありません。
現にこんなにグラフィックが進化した現在でも、ドットによる面白いゲームはたくさんあります。
ただ、すべてが3Dポリゴンで描かれており、高低差もゲームに関わっているとしたら、もう少しレベルが高くてもいいのではと感じます。
最後にストーリー。
よくいえば王道的なストーリーです。
ただわたしが気になったのは、セリフ回しです。
基本的にストーリーはキャラクターのセリフにより展開します。
戦闘マップ→ 全体マップでの会話→ 戦闘マップ
という流れです。
このセリフが何というか、古くさい。
差別主義者と書いて、レイシストと発音したり、キャラクターの一言一言に昭和の香りがします。
そのため、別に笑うシーンでもないところで苦笑してしまうことがしばしばです。
特にヴァシリーが戦闘中に「いらっしゃい」という度にユリオカ超特Qを思い浮かべてしまいます。
(ただ、これは我ながら特殊なケースであるという自覚があります)
オンラインマルチプレイ
ストーリーとは別にオンラインマルチプレイも用意されています。
こちらはデッキを組んで、他のプレイヤーと戦ったり、協力したりします。
しかし、何度か試してみたのですが、一向につながりません。
どうやらPS4でバグが発生したようで、その影響でしょうか。
そのため、まだ一度もプレイできていません。
現時点での評価
ここまで読めば察しがつくとは思いますが、現時点ではまったくお勧めしません。
わざわざ貴重な時間をこのゲームに費やす必要はないでしょう。
ただ逆にそこまでひどいのかと興味を持たれた方はプレイしてみてもいいかもしれません。
近年、ここまでのものはめずらしいのではないでしょうか。
恐らくアマゾンでも酷評されることが必至です。
この調子だとクリア前に売ってしまう可能性が高いですね。