音楽業界はくさってしまったのか

2013年のオリコンCD売上ランキングでは、1位から4位がAKB48が独占しました。
恐らくこの結果に納得がいかない音楽ファンは多いのではないでしょうか。
「音楽業界は、くさっている」と感じた人もいるはずです。

客観と主観の混同

この結果はあくまでCDの売上ランキングです。
「良い歌」のランキングではありません。
どうもその辺りがごちゃごちゃになっている気がします。

CDの売上枚数というのは、客観的な事実です。
実際にランキングには枚数が書いてあり、そこに疑いようはありません。

しかし、良い歌かどうかというのは、主観です。
人それぞれ感じ方も違います。
それを明確に表現することはできません。

どの曲が最もいいかなど、所詮個人の感想でしかありません。
誰もが納得するようなランキングを作ることは不可能です。

音楽業界はくさっているのか

CDにいろいろな特典をつけることで、販売しようとする方法を邪道だと考える人もいるでしょう。
普通に考えれば、同じCDを一人で何枚も買う必要などはありません。

そもそも以前に比べるとCDは売れなくなってきています。
これは、CD以外の方法で音楽が聴けるようになってきたことが、大きな理由です。

ダウンロードによって1曲のみを手に入れたり、レンタルしてきたり、動画サイトなどで聴いたりと、現在ではCD以外にも、音楽を聴く方法はたくさんあります。

よほどのファンでない限り、自分が好きなアーティストのCDを全部持っているということは少ないでしょう。
「何枚かは買ったけれど、あとはレンタル」という人も多いはずです。
そういう状況ならば、当然CDの売上枚数は落ちます。

恐らく「音楽業界はくさっている」と感じる人には、自分の好きなアーティストがいるのでしょう。
それが評価されないことに怒りを感じるのかもしれません。
しかし、自分自身はその好きなアーティストのCDをすべて購入しているのでしょうか。

「いやいや、別にCDを買う必要はないだろ」

その反論はもっともです。

別にCDを買わなくても、好きなアーティストの音楽を楽しむことは十分に可能です。

CD至上主義からの脱却

つまり、音楽を楽しむのにCDは必須ではなくなっているのです。
それなのに、やはり「CDの売上枚数が多い方が優れている」という思想が根強く残っているため、最近の音楽業界を「くさっている」と表現してしまうわけです。

これは以前も書いた「テレビに出ている人が偉い」という思い込みに似ています。

別にそこまでCDが売れていなくても、良い音楽は良いですし、売れているものが必ずしも良いとは限りません。
それなのにわざわざCDの売上枚数に対して目くじらを立てなくてもいいでしょう。
売れたのは変えようのない事実なのですから。

CDが売れたからといって、その曲が優れているというわけではないのです。
その辺りを混同してしまうからこそ、無用な怒りを感じてしまうのではないでしょうか。

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