[書評] パインズ – 美しい地獄 – /ブレイク・クラウチ

書店で本を探している際に、「絶対予測不可能」という帯がついていたので、気になった読んでみた小説です。
海外小説は読むのが久しぶりのような気がします。

どこかがおかしい……

シークレットサービスの特別捜査官であるイーサン・バークは気がつくと傷だらけの状態で横たわっていました。
記憶が曖昧で、自分がどこにいるのかもよく分かりません。

パインズというこの街は、美しい自然に囲まれ、住民も、のどかに暮らしています。
しかし、どこか妙な違和感を覚えます。

どうやら自分は自動車事故に遭ったようだということを思いだし、住民たちにその話を持ちかけてみるも、誰もそのようなことは知らないようです。

財布や携帯電話などもないまま、イーサンは何とかして外部との接触を試みようとするのですが、ことごとく失敗に終わります。
まるで何者かが妨害しているように。

何とか助けを借りながら脱出を計るイーサンは、この街に隠された大きな秘密を知ることになります。

予測不可能のオチ

わたしは意外などんでん返しがある話が好きなので、映画や小説でも、評判がいいものがあれば手に取るようにしています。
そして肝心のこの小説のオチですが、確かにこれを完璧に予想するのは難しいでしょう。

しかし、最後まで読んだ感想は、

「えーーっ!」

というものではなく、

「ふーん」

といったものでした。

さまざまな伏線が用意されていて、それがつながっていくストーリーではなく、
実はこうだからこうでした、という展開です。

後半になる物語がスピーディーになり、怒濤の展開となるのですが、オチ自体はそこまで驚きはありませんでした。

それから、章によって場面が変わるのですが、それによって中心人物が変わることがあります。
そのときに、「あれ、これ誰だっけ」となることも。
これは単純に登場人物の名前が覚えられないことも関係していますが。

以下、ネタばれ含む

序盤は記憶を失った主人公が、謎を解明しようとするミステリー、サスペンス的な展開なのですが、最終的にはSFになっていきます。SFになってしまうと当然のことながら、かなり現実離れした展開になってしまうため、それがどうもピンとこないのかもしれません。

ネットでの評判を見てみると、割と高評価のものが多いのですが、個人的にはイマイチでした。
オチに期待するというよりは、物語の展開を楽しむタイプの小説だと思います。

ただ、続編も刊行されているようなので、あそこからどう物語を展開させるのかというのは気になるところです。

また、シャマラン監督により、ドラマ化も予定されているようなので、そちらも気になります。
(「シックスセンス」「ヴィレッジ」などの映画監督です)

文体も翻訳ということで、多少引っかかる部分があったので、映像化の方が話がつかめやすそうな気はしますね。

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