[書評] 鈴木ごっこ/木下半太(幻冬舎文庫)

テンポよくストーリーが進み、展開がめまぐるしく変わる作品が多い、木下半太氏の作品です。
好きな作家の1人で、20作品以上を読んでいます。
木下半太氏は作家であるだけでなく、脚本家、俳優、映画監督としても活躍しています。

条件は1年間鈴木として暮らすこと

 

2,500万円という莫大な借金を帳消しにするための条件は、鈴木として見知らぬ人々と1年間暮らすことでした。

同じ条件で集められた、見ず知らずの、小梅、カツオ、ダン、タケシの4人は、家族としての役割を決め、与えられた生活費をやりくりしながら、奇妙な共同生活を行います。

最初は特にやることもなく、ただ家族のフリさえしていればよかったのですが、数ヶ月後、彼らに指令が下されます。それをクリアできなければ、借金を帳消しにすることはできません。

初めはギクシャクしていた4人ですが、一緒に暮らしていくことで不思議と一体感が生まれてきます。トラブルを乗り越えていくことで、だんだんと本当の家族のような感覚も出てきます。

果たして1年後、彼らの借金はどうなっているのでしょうか。

「鈴木ごっこ」の感想

なぜ1年間鈴木として暮らすだけで借金が帳消しになるのか、その謎は最後にハッキリとします。また、途中の指令の理由も述べられます。

キーパーソンとなるのが、4人の中で唯一女性である小梅です。
ちなみに小梅という名前は仮名です。

彼女は実の家族のため、鈴木として奮闘するのですが、人一倍頑張るのには、もう1つの理由があります。果たしてそれが受け入れられるかどうかは人によって異なるでしょう。

展開が早く、長さもそれほどないので、一気に読み切ることができます。

ちなみに、この「鈴木ごっこ」は映画化されています。
「家族ごっこ」という短編5作品をまとめた映画の1つになっています。
公開は2015年で、つい最近公開されたばかりです。

どんな感じで映像化されたのかも気になりますね。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)