[ボードゲーム] トリックテイキングを楽しむために

ボードゲーム(正確に言うとカードゲームですが)のジャンルの1つとして、トリックテイキングがあります。
非常に好みが分かれるジャンルで、熱狂的な愛好家もいれば、敬遠する人も少なくありません。

そもそもトリックテイキングって?

トリックテイキングはカードゲームの1種で、トリテ、トリックテイクなどと呼ばれたりもします。

スタートプレイヤーからカードを1枚ずつ出していき、ルールに従って勝者を決めます。
次はその勝者からカードを出していき、これを手札がなくなるまで繰り返します。

これが基本の流れです。

そこに切り札やビッド、マストフォロー、メイフォロ-など、さまざまなルールが加わり、現在、膨大な種類のトリックテイキングが存在しています。

なぜトリックテイキングは敬遠されるのか?

トリテはちょっと……。
この記事を読まれている方の中にもトリックテイキングが好きではない、または苦手という人がいるでしょう。

では、なぜトリックテイキングが敬遠されるのか、その理由を考えていきます。

マストフォローの概念

多くのトリックテイキングでは、マストフォローというルールを採用しています。
これがトリックテイキングの醍醐味でもあるのですが、これが嫌いという人も多いでしょう。

マストフォローとは、必ず出されたスート(ハートやクラブなどのマーク)を出さなければならないという仕組みです。

たとえば、リード(1番最初にカードを出す人)が、ハートを出したならば、その他の人は必ずハートを出さなければなりません。
たとえそれが自分に不利に働くとしてもです。

こっち出せば勝てるのに、なんでこっち出さなきゃないんだよ

リードされたスートを持っていなければ、どのカードを出してもいいのですが、その人が本当にそのカードを持っていないのかどうかは他の人には分かりません。この辺りをルールの欠陥と捉えている人もいるようです。

この対策として、相手がどのスートを持っているか分かりやすくするために、マストフォロー練習トランプというものもあります。

参照:練馬親子ボードゲームの会-マストフォロー練習トランプ

慣れるまではうっかりこのルールを破ってしまうことがあり、それがきっかけで苦手になってしまう人もいるかもしれません。(ちなみにマストフォローのルールを破ってしまうことをリボークといいます)

カウンティング

トリックテイキングの基本的な戦略として、カウンティングがあります。

どのカードがすでに出ていて、誰がどのスートを持っていないのかを記憶しておけば、ゲームを非常に有利に進めることができます。

わざわざ記憶しておくのメンドクセー

このカウンティングはトリックテイキングにおいて非常に重要な要素で、実力差が如実に出る部分もあります。
そのため、ただ適当に出しているだけでは、精通している人にはほぼ勝てません。

まったくの初心者が手練れのプレイヤーと戦い、よく分からないまま負け続ければ、嫌いになるのも当然です。

ルールの複雑さ

先にも述べたように、トリックテイキングは膨大な種類があります。
ということは、それだけ異なったルールがあるということです。

前のゲームではできたことが、こっちのゲームではできない。
カードの強さが前と違う。
別のゲームでは有効だったやり方が、まったく通用しない。

こういったことは、ごく当たり前にあります。

さらにいろいろなシステムがどんどん足されて、複雑化しているものも少なくありません。
それに伴い専門用語も多いです。

えーと、切り札ありマストフォローでビッドなしのオーソドックスなトリテです
……は?

ただでさえ、よく分からないところにいろいろなルールを足されれば、もう逃げ出したくなります。

ビッドの難しさ

トリックテイキングの中には、自分がどのくらい勝つのか、ゲームを始める前に予想するものがあります。これも初めは、とんと見当がつかないです。

さらにスカートを初めとするトリックテイキングでは、トリックで取ったカードの得点と、ビッドの得点が異なるため、どうやって計算しているのか、一見よく分かりません。

加えて計算式もかなり独特なため、「え? え?」となってしまうのも当然です。

このように実際にトリックテイキングを始める前の段階でハードルが高いものも多いです。

トリックテイキングは楽しいけれども

ここまで書いていて、「こりゃ嫌いな人が多いのも当然だな」と感じましたが、わたし自身はトリックテイキングが好きです。自分の周りでもトリックテイキングが好きな人が多いです。もしかすると、こういった環境はめずらしいのかもしれません。

振り返ってみると、最初はそこまで好きではなかったかなと思います。

たとえば、有名なトリックテイキングとして、ウィザードがあります。こちらは現在でも手に入りやすく、ネットでも買えますし、場合によってはおもちゃ屋にもあります。

ボードゲームに少し慣れ始めたころは「今更ウィザードはないよなぁ」などと、なめていたものですが、それからいろいろなトリックテイキングを経て、再び遊んでみると「うわ、面白いわ、これ」と印象ががらりと変わりました。

ウィザードには、マストフォロー、切り札、ビッドと基本的な要素がすべて含まれている上に、プレイ人数も2~6人と幅広いです。さらに、初めは1トリック、次は2トリックと段々とトリック数が増えていくので、トリックテイキングについて徐々に理解することができます。

そのため、初心者におすすめのトリックテイキングだと思うのですが、ぶっちゃけいきなりウィザードをやっても、そこまで面白さを感じないのではという懸念もあります。今はもっと楽しげなゲームがたくさんありますしね。

そして、トリックテイキングを楽しむための最大のコツはプレイする相手だと思います。

ただこれは別にトリックテイキングに限った話ではありません。
経験がものをいう、たとえば格闘ゲームなどもそうです。

圧倒的に差がある相手と戦い、連敗して、そこから楽しみを見出すというのはハードルが高いです。

そうではなく、同じような経験値のプレイヤーと勝ったり負けたりを繰り返すからこそ面白いわけです。これは何のゲームにも共通していえることですね。

ボードゲームでいえば、プエルトリコ、アグリコラなども実力差がハッキリ出るので、経験者と遊んで苦手になったという人も多いでしょう。

トリックテイキングを楽しむために

これからトリックテイキングを遊んでみたいという人は、同じように思っている人と遊んでみるのが1番だと思います。
そこに経験者にアドバイザーとして加わってもらうのもいいでしょう。ゲームには参加せず、アドバイザーとしてついてもらえれば、どのカードが出せて、どのカードが出せないかも教えてもらえます。

経験者の方には、ルールの誤り以外はあまり口を出さないことをおすすめします。

ついつい、
「いや、それはそうじゃなくて」
「ここでそれはないでしょ」
「ここは、これしかありえない」
などと言ってしまいたくなりますが、こんなことを言われれば、ますます苦手意識が強くなるだけです。老婆心をぐっとこらえましょう。

トリックテイキングをやってみたいけど、どれを買えば良いか分からないという場合にはトランプのトリックテイキングを遊んでみましょう。
2人で遊べるスーパートランプが最近のイチオシです。(参照:スーパートランプ

他にもいくつかトランプを使ったトリックテイキングをこのブログでも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事をきっかけとして、1人でも多くトリックテイキングを遊んでくれれば幸いです。

 

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