[書評] 運命しか信じない!/蘇部健一

140903

前回に引き続き、今回も衝撃の結末という謳い文句なので、手に取ってみました。
6つの連作短編集です。

それぞれがつながっている

登場人物のちょっとした行動が、別の登場人物へと影響し、最終的にカップルが誕生するといったパターンが多いです。
そのため、別の短編の人物の行動もお互いに影響しあっています。
中には偶然だと思っていたものが、実はそうではなかったというパターンも。

バナナの皮や犬の糞といったベタな舞台道具も登場します。

会話が中心で読みやすいですが、少し説明っぽいセリフが多いため、妙に違和感を覚えることがあります。
前情報なしで読んでいたので、初めは「これってライトノベル?」という印象でした。

とにかく人物が多いので、全員の名前を完全に把握するのは至難の業でしょう。
ただし、人物によっては後々キーパーソンとなることもあるので、できれば覚えておきたいところです。

展開は早く、テンポはいいですが、じっくりと心情を描写するタイプではありません。
この辺りをどう捉えるかで印象は変わってくるのではないでしょうか。

Aが○○をする。
そのせいでBが○○をする。
そのせいでCが○○をする。

といった感じに、どんどん物語が展開していきます。

このようなそれぞれの行動がつながっていくお話として、恩田陸のドミノ が思い浮かびますが、あちらの方がキャラが個性的で印象が強かった記憶があります。

読み終わえてから

ライトノベル感覚で読み終えて、作者の名前を見たら、どこかで見覚えが。

この作者は六枚のとんかつを書いた人なんですね。
以前に読んだことがあります。

こちらの作品はちょっと異色な作品で、賛否両論がなかなか激しいです。
ばかばかしいけど笑えると、面白い人には、かなりはまるようですが、わたしはそうでもありませんでした。

もちろんこの辺りは好みの問題が大きいですが、今回の「運命しか信じない!」も、それほど響く作品ではありませんでした。
驚きもあまりありませんね。

ちなみに、この表紙のイラストは本編に大きく関係しています。
興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。

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