Welcome to…(ウェルカム・トゥ)は、個人シートに数字を書き込んでいくことで、住宅を建設していくゲームです。全員が同じ3択から1つを選んでいくのですが、どんどん違った街が完成していきます。プレイ人数は1~100人です。
Welcome to…について
各プレイヤーはプレイヤーシートとリファレンスを受け取ります。筆記具は入っていないので用意しましょう。
今回の目的となる都市計画カードを3枚ランダムに選び、他に建物カードの3つの山を作ります。
建物カードには片面に1~15まで数字が、もう片面には6種類のアクションのいずれかが書かれています。数字を表にして山札を作り、各山の1番上をめくり、数字とアクションのセットを作ります。
プレイヤーは同時に、その3つのうちのいずれかの数字を選び、シートに書き込みます。その後、隣にあるアクションが実行できます。
プレイヤーシートには3つの通りがあり、必ず昇順になるように数字を書き込みます。数字は必ずしも連番である必要はなく、7 9 10といった感じで書いても構いません。また何マスか空けておくこともOKです。
もし、このルールに則って数字が書けない場合は、建築辞退のマスを塗りつぶします。
数字を書き込んだ後、そのカードの隣にある以下のアクションが実行できます。
測量技師(Surveyor)
好きな場所、1カ所にフェンスを書き込みます。
不動産業者(Real Estate Agent)
不動産列の好きな1列を選び、その中のもっとも小さい数字を塗りつぶします。
造園技師(Landscaper)
番号を書き込んだ通りの右上にあるもっとも小さい数字を塗りつぶします。
プール製造業者(Pool Manufacturer)
数字を書き込んだ場所にプールがあれば、プール列のもっとも小さい数字を塗りつぶします。
人材派遣会社(Temp Agency)
書き込む数字を±0~2できます。その後、人材派遣列を1つ塗りつぶします。
ビス(Bis)
好きな場所の数字を選び、その右隣か左隣に同じ数字とbisを書き込みます。たとえば、5の隣に書く場合は5bisと書き込みます。その後、ビス列のもっとも小さい数字を塗りつぶします。
全員が1つを選んだら、3つの山札それぞれをめくり、新たな数字とアクションの組み合わせを作ります。
場には3枚の都市計画が並んでいます。これはいわゆる目標カードで条件を満たすと得点できます。得点は2種類書かれており、最初に達成した人は高い方の点数、以降は低い方の点数が入ります。
これを繰り返し、誰か1人が以下のいずれかの条件を満たすとゲーム終了です。
- 建築辞退を3回行う。
- 3つの都市計画すべてを達成する。
- 3つの通りすべてに数字を書き込む。
条件を満たしたら、すべての得点を合計して、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
8のプールか……
3つのうちのいずれかを選んで、その数字を書き込んでいくだけなのですが、非常に悩ましいゲームです。
「きっとあの数字が来るはず」と思って、しっかり来たときの喜びや、来なかったときのガッカリ感はドキドキものです。
今回は4人で2回遊んでみたのですが、1回目は都市計画達成、2回目は建築辞退で終わりました。
条件によって終わるタイミングが結構違うので、しっかり他のプレイヤーの動向にも注意しなければなりません。
せっかく書き込んだ数字もフェンスによって区画に完成させないと意味がないので、どのタイミング、どの規模で完成させるかも悩ましいです。
都市計画の種類も多く、組み合わせによっては「これ全部はキツい」となりますが、みんなが同じ条件なので、さほど気になりません。
得点の取り方がいろいろあるので、思い切って都市計画を無視しても勝つことはできそうですね。
カードがめくられるたびに頭を抱え、一喜一憂する、とても楽しいゲームです。
タイトル | Welcome To… |
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発行年 | 2018年 |
プレイ人数 | 1~100人 |
プレイ時間 | 25分 |
デザイナー | Benoit Turpin |
BGGリンク | Welcome To… | BGG |