[書評] 雑談力が上がる話し方/齋藤孝

みなさんは雑談は得意ですか?
恐らく気の合う仲間と雑談するのに抵抗がある人は、ほとんどいないはずです。

けれども、初対面、またはそれに近い人と、雑談するとなると苦手な人が多いのではないでしょうか。

雑談には意味がない

雑談が苦手な人の中には「雑談なんて意味ないじゃん」と考えている人もいるでしょう。
必要最低限、相手に伝えるべきことを伝えればそれで十分だと思っていませんか?

確かに雑談には中身がないことが多く、それこそ意味がないと言われればその通りでしょう。

しかし一見、意味がなさそうに見える雑談ですが、雑談には雑談の役割があるのです。

たとえば、ビジネスの場合、いきなり用件から話だすということはあまりありません。
まずはお互いの近況なり、ニュースなりの雑談から入ります。
これはいわば地ならし的な意味があります。

本文の中では、

その場にいる人たちと同じ空気を共有するため、場の空気を作るために雑談があるのです。

と書いてあります。

建物で言えば土台や基礎のような、一見表には出てこないものの、大事な役割を担っているもの。
それが雑談というわけですね。

オチなんてなくていい

雑談が苦手な人は「こんな話面白いだろうか」と心配になる人もいるかもしれません。

心配無用です。
雑談に面白さは必要ないですし、オチなども不要です。
(もちろん面白ければそれに越したことはありませんが)

「すべらない話」をするためには、かなりの技術力が必要です。
わざわざそんな高度なことを目指さなくてもいいのです。

たとえば、目に見えたものをそのまま褒めるというのが具体的な方法のひとつです。

「そのネクタイ、良い柄ですね」
「見たことないシャツですね。新しく買ったのですか」
「そのペンいいですねー」

などと、目に見えるものをとりあえず褒めます。
あまりに過度なことは、ごますりや嫌みと捉えられることがあるので、些細なことの方がいいでしょう。

褒めたものに相手が思い入れを持っていれば、きっと向こうから口を開いてくれるはずです。

口べたな人にオススメの方法

そうはいっても、自分から話しかけること自体、なかなか難しい。
そういう人もいるかもしれません。

そのような場合は、相手の言葉に対して質問を投げかけるのが良い方法です。
相手に主導権を握らせた方が話は盛り上がることが多いです。

たとえば犬の話題が出たとします。
「ウチには犬が一匹いるんですよー」
こう振られたらどうしますか?
「ウチでも最近、犬を飼い始めましたね」
という”自分の話”ではなく
「おたくのワンちゃん、種類はなんでしたっけ?」
と”相手からの答え”を引き出せるように、相手本位のスタンスで話しかけるのです。

雑談が苦手だとついつい「自分も何か話さなきゃ!」と焦ってしまいます。
けれども、そうではなくあくまで相手に質問を続けていくことで、話を盛り上げていくということですね。

自分の興味のある分野について、相手が興味を持っているとは限りません。
興味のない話というのは、なかなか盛り上げるのは困難です。

しかし、相手が好きなことというのは、絶対に外さない話題なのです。
それをうまく利用して、相手にどんどん話してもらえれば、きっと雑談も盛り上がるはずです。

雑談力を高めるために

本書の中では、他にもどのようにして雑談のネタを仕入れればいいのか。
ビジネスに使える雑談力など、普段の雑談に活かせるような話題が書いてあります。

これを読めばきっと今までよりもスムーズに雑談ができるようになりますよ。

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