情報が重視される現代社会では、さまざまなことが予測可能になってきています。
しかし、どれだけ分析を重ねてたしても確実に成功できるという保証はありません。
成功はランダムに
ある大成功を収めるには、さまざまな偶然を味方につける必要があります。
たとえば、思わぬ出会いであったり、本来の目的とは違う結果であったりと、予測外の要素が必要となる場合が多いです。
この著書の中では、今までに大成功を収めてきた企業や人物が、どのような偶然を味方にして成功したかということが書かれています。
また、この著書のキーワードとして「クリック・モーメント」という言葉が使われています。
実際のところ、人生や企業の歴史を巻き戻してみると、ほかよりはるかに大きな影響を与えた瞬間、出会い、出来事、印象、洞察があったことは間違いない。私はこのような瞬間をクリック・モーメントと名づけた。
さらに著書では、いかにしてこのクリック・モーメントを起こすかという方法についても触れています。
クリック・モーメントを起こす方法
1.ボールから目をそらせ
アイディアというのは、予想外の方向からやってくる場合があります。
そのため、現在の目的とは直接関係ない物事の観察に時間を割くことも大切です。
あえて予定にない計画外のことをする時間をスケジュールするのもいいとしています。
2.交差的に考える
成功は自分とは異なる分野、産業、文化から得られることもあります。
さまざまな概念を複合させることで、クリック・モーメントが起こるチャンスが増えます。
3.好奇心に従う
好奇心は「何かおもしろいこと」を見つける能力に長けています。
好奇心に従い興味を持ち続けることで、何か新しい発見が起こるかもしれません。
ただし、好奇心に従うのは年齢を経るにつれ難しくなるので注意が必要です。
4.予測可能な道を避ける
予測可能な道を避けることで、ランダム性が高まります。
それが予測不可能なクリック・モーメントを起こしやすくするのです。
意外な行動は、意外な結果を招きます。
目的ある賭けをする
当然のことですが、何かしらの行動を起こさなければ結果を得ることはできません。
どうせ行動を起こすならば目的ある賭けをしましょう。
私たちの行動は常にさまざまな賭けの連続です。
この食べ物がおいしいかどうか食べて確認するというのも小さな賭けです。
目的ある賭けとはもっと大きな賭けです。
それをすることで大きな成功を得られるかもしれないというのが目的ある賭けです。
目的ある賭けを成功させるコツは、
- 何回も賭ける
- 小さく賭ける
ことが大切です。
いくら事前の計画では大丈夫だと思っていても、それが成功するとは限りません。
そのため、回数を増やすことで確率を高めるのです。
また、大きな犠牲を支払って1度の賭けをするとなると、どうしてもリスクが少ないアイディアになりがちです。
既存のアイディアに少し付け足したような考えにならないためにも、小さく何度も挑戦することが大切です。