どういうわけか、自分の周りでブルームーン・レジェンド を購入する人がどんどん増えています。
今までまったくボードゲームを買ったことがない人も買っているようで、TCG層に非常に好評なことが分かります。
恐らくこの調子でいくと、デッキ構築、またはドラフトまで、たどり着きそうなので、そろそろデッキ構築について、いろいろ考えていきます。
デッキ構築における考えの基本
ブルームーンには、構築済みのデッキが9つ入っています。
それぞれ各種族に分かれているのですが、すべてのカードが同種族のわけでもありません。
中には、1枚だけで入っていても、それほど意味をなさないカードもあり、そのようなカードはデッキ構築において、真っ先に外していいでしょう。
たとえば、ヴァルカデッキにおける「豊穣の女傑」などは、1枚ではペアアイコンの意味をなさないため、ミミックスデッキに入れるべきです。ミミックスのペアアイコンのセットは、2枚1組となっており、「豊穣の女傑」が入っていないと、ミミックスデッキの「烈火の女傑」も活ません。
デッキの組み方は、何でも自由に組んでいいというわけでもありません。
選んだリーダーカードによって、組めるデッキがかなり固定されます。
デッキはちょうど30枚で組み、なおかつリーダー以外の種族はカード左下にある月の数が10以下になるようにしなければなりません。
ちなみに同じカードは1枚しか入れることはできませんが、1箱には同じカードは入っていないので、1人で2箱所有しているということがない限り、あまり気にしなくてもよいです。
左下に月が書かれていないものは、月の値が0として扱います。
当然のことですが、強力なカードは月の数が多いです。
また、使者カードや尋問官カードを使うことで、デッキの最大枚数や月の最大値を変えることもできます。
デッキ構築の例 キンドの場合
一通りデッキを使ってみて、1番使っていて面白かったのがキンドのため、まずはキンドのデッキを構築してみました。
キンド最大の特徴はギャングアイコンです。
同色のギャングアイコンのキャラクターを同時に出すことができ、さらに次の手番にキャラクターを出した場合も、同色である限り、すべてのキャラクターのアクティブ状態が維持されます。
そのため、「トップバナナ」「トップショット」「トップノッチ」という茶色のギャングが並ぶと、アクティブ状態が維持されている限り、「相手の手札からランダムで1枚捨てる」「相手の山札の上から1枚捨てる」「相手の保護されていないブースター・サポートを1枚捨てる」という効果すべてが毎ターン継続し続けます。
相手としてはたまったものではないでしょう。
ギャングアイコンはブースターのようにも使えるため、初期キンドデッキにはブースターは1枚も入っていません。
また、個々の攻撃値は小さく、最大でも3しかありません。
キンドデッキのデッキを構築する上で、基本となる考えは、いかにして同色のギャングをそろえるかということです。
同色のギャングがそろわない限り、単体のキャラクターではまず勝てません。
そのため、考えられるのがカードを多く引くための工夫です。
もともとキンドデッキに入っている「天文学者ケサーコパス」(炎2 大地2 手番終了時に手札が9枚になるように山札から補充)は、非常に相性がいいといえます。
ホークスデッキの「援軍招集」(山札からカードを5枚補充できる)も同色ギャングを揃いやすくしてくれるはずです。
また、よりギャングを揃いやすくするという意味では、初期デッキに入っていないギャングを入れるという考えもあります。
ミミックスデッキに入っている「ノープロブレム」を投入するのもいいでしょう。
キンドデッキの戦略
実際に相手と戦う際の脅威について考えてみます。
まず恐ろしいのがこちらの同色ギャングが揃っていない段階で強力なキャラクターを出されることです。
攻撃値4以上を出された場合、単体では歯が立ちません。
また、攻撃値を上げるサポートカードを並べられた場合も、キンドとしても強みが活かせなくなってしまいます。
サポートを封じる手としては「大混乱」(相手はサポートカードをプレイできない)というカードがヴァルカデッキに入っています。
カード自体はキンドのカードなので、月の値を気にする必要なく組み込むことができます。
ピラーデッキに入っている「跳ね返り」(アクティブなカードはアクティブが維持され、この手番キャラクターカードがプレイできない)も、キンドのカードであり、相性もいいです。これを出しておけば、その手番に同色のギャングなくても、とりあえずしのげます。
「キンドキン」(炎1 大地1 戦闘エリアのアクティブ状態を保ったまま、上に重ねられる)は、どのギャングにおいても非常に有効です。
こうして組んでいくと、当然30枚を越えてきます。
そこで何らかのカードを抜く必要があるわけですが、候補としてあげられるのは黄色のギャングでしょう。
黄色の「ノー○○」は初期デッキ中にも7枚入っており、ノープロブレムを加えると8枚になります。
また、「ノー○○」に特殊能力はついていないため、何枚か外したとしても、それほど戦略上痛手にはなりません。
「ノーリスペクト」(炎1 大地1)、「ノークルー」(炎2 大地1)、「ノークラス」(炎1 大地2)、この3枚が外す候補として挙げられます。
ブルームーンではコストの概念がないため、「炎1 大地1」というキャラクターと「炎2 大地2」というキャラクターが同じ能力で存在するならば、攻撃値が少ない方を抜くことになります。(特殊な戦略がない限り)
直接キンドの能力には関係がないのですが、今回何度かプレイしてみて、あるとないとでだいぶ印象が変わるなと思ったのが、アクアデッキにある「投与される不死の水」(捨札をすべて山札に戻し、シャッフルし直す)です。
これは先にギャングを出しまくり、そのまま押し切れなかった場合の保険です。
相手にドラゴンをもたれている状態で、手札山札が切れてしまうと、負けてしまいます。
そのため、これがあるといざというときにも安心できます。
もちろん自分が優勢で、そのまま手札山札切れを狙うならば使う必要はありません。
このカードは好みの問題なので、さらに別なキンドの力を活かすようなカードを入れるのもいいかもしれません。
キンド構築デッキ例
以上を考えて組み上げたのがこのデッキです。(クリックすることで画像が拡大します)
「投与される不死の水」月4
「援軍招集」月4
「天文学者ケサーコパス」月2
この3枚で、月の値を10にしてあります。
基本デッキと変わらない戦い方ができると思うので、それに慣れている人ならば問題なく使えるはずです。
というわけで、今回はキンドデッキを例として、デッキ構築について考えてみました。
これからデッキ構築を考える人にとって少しでも参考になれば幸いです。
それからまったく関係ないことですが、
このように見えるのは自分だけでしょうか。