44A(ササキ)は2対2のチーム戦で遊ぶ大富豪系のゲームです。チーム戦ですが、味方が誰なのかはゲーム中に判明します。正体隠匿チーム戦大富豪といった感じで、主に北朝鮮で遊ばれているようです。
44A(ササキ)について
使用するカード
通常のトランプから2とジョーカーを抜いた48枚。
カードの強さ
強 A K Q J 10 … 4 3 弱
ゲームの流れ
12枚ずつカードを配ります。配られたカードによってチームが決まります。
ダイヤの10とハートの10を持っている2人と、それ以外の2人にチームが分かれます。もし、1人でどちらのカードも持っていた場合は1対3での戦いになります。
この時点では、誰と誰がチームなのかは分かりません。口外も不可です。
リードプレイヤーは朝と夜で異なります。
朝の場合はハートの3、夜の場合はスペードの3を持っている人からカードを出します。
カードの出し方
基本
ワンカード | 1枚のカード |
ツーカード | 同じ数字の2枚 |
ストレート | スートを問わない3枚以上の連番 (Aと3はつながらない) |
リードプレイヤーが上記の組み合わせでカードを出し、以降のプレイヤーは同じ出し方でより強いカードを出していきます。
カードを出したくない、または出せない場合はパスができます。
これを自分以外の3人がパスをするまで繰り返します。自分以外が全員パスをしたら、今度は残った人がリードプレイヤーになります。
特殊な出し方
以下の出し方は基本の出し方を無視して出すことができます。
下に行くほど強い組み合わせです。
他のプレイヤーは同じ組み合わせでより強い数字か、より強い組み合わせを出す必要があります。
トリプル | 同じ数字3枚 |
44A(ササキ) | 4が2枚とAが1枚 |
フォーカード | 同じ数字4枚 |
ぶた(テジ) | ダイヤの10とハートの10 |
黒ぶた(フクテジ) | スペードの10とクラブの10 |
「ける」と「さす」
ける | リードがワンカードのとき、同じ数字を2枚出すことでそのまま勝負を終わらせて次のリードプレイヤーになります。 |
さす | 誰かが「ける」をしたとき、残り1枚の同じ数字を出すことで勝負を終わらせて次のリードプレイヤーになります。 |
「走る」と「止まれ」
走る | 手札が配られたらダイヤの10かハートの10を公開します。 パートナーも対応するカードを出しチームが判明します。 この際、終了時の得失点が2倍になります。 |
止まれ | 「走る」が行われたときに、敵チームが宣言できます。 終了時の得失点が4倍になります。 |
これを手札を残している人が1人になるまで続けます。
得点計算
2対2の場合
1位と2位 | 各プレイヤーが相手チームから2点を得ます。 |
1位と3位 | 各プレイヤーが相手チームから1点を得ます。 |
1位と4位 | 得失点なし |
2位と3位 | 得失点なし |
2位と4位 | 各プレイヤーが相手チームに1点を渡します。 |
3位と4位 | 各プレイヤーが相手チームに2点を渡します。 |
1対3の場合
1位 | 相手チームから2点ずつもらいます。 |
2位 3位 | 得失点なし |
4位 | 相手チームの3人に1点ずつ渡します。 |
正体隠匿チーム戦大富豪
ルールがいくつか不明だったので(初期点が何点か、ける/さすが他のカードを挟んだあともできるかなど)、適当にハウスルールを設けて遊んでみました。
紹介にもあった通り、簡易版のティチューといった感じで気軽に遊ぶことができます。
ルール上、パートナーを勝たせるように動くのは難しいので、正体隠匿要素は「2対2か1対3か」を隠すぐらいの要素かなと感じました。
朝と夜でリードプレイヤーが変わるというのは初めてでしたね。
ける/さすの要素もなかなか独特です。大富豪でいうところの「8切り」みたいな感じですかね。
特に難しいルールはないので、手軽に遊べるチーム戦のトランプゲームとして重宝しそうです。