今回から何回かに分けて、トランプを使ったトリックテイキング「ドッペルコップ」の説明をしていきます。今までまったくトリックテイキングを遊んだことがない人でも遊べるように、まずはトリックテイキングの基本ルールから説明します。
トリックテイキングとは?
カードゲームの1種です。トリテ、トリックテイクといった呼ばれ方をすることもあります。
それぞれがカードを1枚ずつ出していき、もっとも強いカードを出した人が、それまでに出されたカードを獲得します。
それを手札がなくなるまで繰り返し、勝敗を決めます。
トリックテイキング用語
スート
カードに描かれたマークのことです。
トランプでいうと、ハート、ダイヤ、スペード、クラブといったものがスートとなります。
ディーラー
カードを配る人のことです。
ディール
各プレイヤーにカードが配られてから、新たにカードが配られるまでの間を1ディールといいます。
トリック
各プレイヤーが1枚ずつ出したカードのかたまりをトリックといいます。
もっとも強いカードを出したプレイヤーがトリックをテイクするので、トリックテイキングというわけですね。
リード
カードを場に1番最初に出すことです。
一般的なトリックテイキングでは、トリックを獲得した人が次のリードを行います。
マストフォロー
リードされたスートを必ず出さなければならないというルールです。
たとえば、リードがハートで、手札にハートがある場合は、必ずそれを出さなければなりません。
このように同じスートのカードを出すことを「フォローする」といいます。
切り札
ゲームの中でもっとも強いカードです。
通常のカードと切り札が同じトリックの中に出た場合、切り札が勝ちます。
切り札が複数ある場合には、切り札の中の優劣で勝ち負けが決まります。
ビッド
自分がゲーム中に何トリック勝つか、またはどのくらいの得点を取るかの宣言です。
ドッペルコップの場合は、どのゲームを行いたいかの意思表示となります。
用語の使用例
たとえば、このブログでも何度か紹介しているウィザードの場合、60枚のカードで人数に応じたトリック数を行います。3人ならば20ディール、4人ならば15ディール、5人ならば12ディールといった具合です。
切り札スートは山札の1番上のカードをめくることで決定します。
さらにウィザード特有のカードとして、ウィザードとジェスターがあります。
この2種類のカードはマストフォローの原則から外れることができ、たとえフォローしなければならないカードが手札にあっても、それを無視して好きなタイミングで出すことができます。
ウィザードのカードは切り札よりも強く、ジェスターはもっとも弱いです。
ウィザードではトリックが始まる前に、そのラウンドで自分が何回勝つかをビッドします。
ビッド数を下回っても、上回ってもダメなので、ウィザードとジェスターを上手く利用しながら獲得トリック数を調整します。
いかがでしょうか?
用語が分かっていればスムーズに理解できるかと思います。
これらの用語を知っていると、他のトリックテイキングを遊ぶ場合もとっつきやすいので、頭に入れておくことをおすすめします。
それでは、次回からはドッペルコップについての説明をしていきます。
>> ゲームの種類
第1回 トリックテイキングの基本
第2回 ゲームの種類
第3回 カードの強さ
第4回 ゲームの流れ