今回は初めから最後まで4人ということもあり、4人ならではのゲームをしました。
4人専用ゲームは長いものだとなかなか遊べる機会が少ないので、プレイできてよかったです。
トリプルクラウン
「お金ないんでルール読んで妄想遊戯」というサイトで紹介されていた4人専用のトリックテイキングです。元のルールはBGGで紹介されているようです。
必要なのは、トランプ1組と、何かしらの得点を記録しておくものです。
カードの強さは一般的なゲームと同じでAがもっとも強く、2がもっとも弱いです。
マストフォローのトリックテイキングで、最初に配られた手札にあるカードによって、それぞれの目標が決まります。
- スペードのエースがあれば「ハイクラウン」となり、5トリック以上獲得することを目指します。
目標を達成すれば2点です。 - ダイヤの2があれば「ロークラウン」となり、1トリックもとらないことを目指します。
目標を達成すれば3点です。 - スペードのエースとダイヤの2の両方があると「ダブルステークス」となり、「ハイクラウン」と「ロークラウン」のどちらかを選ぶことができ、なおかつ切り札を指定することができます。どちらを選んだかは秘密裏に記録しておきます。
ダブルステークスの記録は失敗したときの相手の得点に関わるもので、「ハイクラウン」と書いておいて「ロークラウン」を達成しても、目標達成となります。この場合は5点です。
(どちらを成功してもいいのならば、なぜ書いておくのだろうと不思議だったのですが、自分が失敗したときの得点方法を決めるためのようですね)
「ハイクラウン」でも「ロークラウン」でもなかった2人は「チームクラウン」となります。
こちらの得点は「ハイクラウン」と「ロークラウン」の失敗によります。
ハイクラウンが失敗した場合、5に足りなかった分のトリック数の得点を獲得します。
たとえば、ハイクラウンのプレイヤーが3トリックだったならば、
5-3=2なので、2点を獲得します。
ロークラウンが失敗した場合、獲得したトリック数分が点数になります。
具体例として、
ハイクラウンが3トリック(5に2足りないので2点)
ロークラウンが2トリック
という場合は、
チームクラウンはそれぞれ4点を獲得することになります。
ちなみにダブルステークスで失敗すると、通常の2倍の得点を他3人が獲得します。
(ハイクラウンで4トリックしかとれなければ、1×2=2の2点が他3人に入ります)
実際にやってみた感想
トリックテイキングとして、非常にオーソドックスなもので、ルールもシンプルです。
ダブルステークス以外は切り札もないため、とても分かりやすいです。
やってみて非常に面白かったのが、そのカードをプレイするまでは、誰が何を狙っているのか分からないということです。
ある意味、正体隠匿的な楽しさがあります。
「あれ? それとるの? じゃハイクラウンだね」などと、ワイワイ言い合うのが面白いです。
1トリック目からトリックを取った人がロークラウンだったりと、マストフォローならではのドラマがあります。
「いや、取りたくないんだよ。取りたくないんだけど出さざるを得ないんだよ」
このような感情はマストフォローのトリックテイキングならではないでしょうか。
また、役割が強制なのもシンプルで良いと思います。
トリックテイキングの中には、誰がリードするかといったことをビッドによって決めるものも少なくありません。
しかし、このビッドというのは、相場がつかめないと、なかなか分からないもの。
場合によっては、そのトリックテイキングのハードルを高めている要素のひとつでもあります。
ただし、これが楽しさのキモであるのも確かなのですが……。
トリプルクラウンの場合は、手札によってそれが強制されるので、純粋にトリックテイキングだけを楽しむことができます。
けれども、その分、運の要素が強くなるので、手札がだいぶ強いのにロークラウンといった悲劇もあります(笑)
このゲームでは、合計15点を獲得したプレイヤーの勝ちとなります。
点数が取りやすいのは、やはりチームクラウンです。
ハイクラウンとロークラウンのどちらかが失敗すれば得点できますし、場合によっては2人でチームプレイのようなことも可能です。
今回のゲームで、非常に劇的だったのが、わたしが10点のときにダブルステークスになったことです。
これで成功すれば逆転勝ちというシーンでした。
しかし、手札は何とも微妙。
ここは思い切って、自分があまり持っていないスートを切り札にして、ロークラウンでいくことにしました。
結果としては、1トリックを獲得してしまい、失敗。
そのままリーチがかかっていたプレイヤーの勝ちとなりました。
ちなみに、ダブルステークスが発生したのは、この1回のみです。
1時間程度のプレイ時間でしたが、非常にオススメのトリックテイキングです。
(ただし、ガチガチのものが好きな人には物足りないかもしれません)
4人専用というハードルはありますが、必要なものもトランプと筆記用具くらいなので、ちょっとトリックテイキングをやってみようかなという方には、ぜひ試して欲しいですね。