株価はトランプを使ったトリックテイキングで、TTP賞応募作品のひとつです。先日、書籍版に一通り目を通し、面白そうだなと思ったので、早速遊んでみました。
株価の概要
株価は3~4人用のゲームで、ジョーカーを除いた通常の52枚のトランプを使います。ランクは2が最弱でAが最強という一般的な強さです。カードは配りきりで、各自の手札は13枚です。
大きな特徴は獲得したトリックに含まれるカードの点数がゲーム中に上下するという点です。
基本的なルールは切り札なしのマストフォローです。他のトリックテイキングと違う点は獲得したトリックをまとめるときに、自分のカードだけを表にしておくところです。取ったトリックは1番上のカードが表になるため、ゲーム終了時には13枚のカードが場に並ぶことになります。
13トリックが終わったら、場に表になっているそれぞれのスートの数を数えます。そこで多く出ているスートはマイナスに、少なく(または出ていない)スートはプラスになります。
各自は獲得したトリックにあるスートの数を数え、得点を計算します。
これを4ディール繰り返し、もっとも点数が多いプレイヤーの勝利です。
ままならない株価に翻弄される
各スートの数によって点数が変わってくるので、別紙に得点をまとめてみました。
今回は4人で4ディールを遊んでみました。実際にやってみると、それぞれの思惑がぶつかりあうため、自然とスートの数が平らになっていきます。そのため、今回は1~3ディールまで、1位が1スートだけ、他3つが同数でした。
理想的には少ないスートだけを獲得したいところですが、他の人から差し込まれることがあるため、なかなかそう上手くはいきません。
かといって、トリックを取らないことにはプラスにならないため、繊細がプレイングが要求されます。
みんながマイナスだったら0点でも勝てるかなとも思ったのですが、4ディール終わってみると4人中3人がプラス点だったため、消極的なプレイングでは勝てなさそうです。
得点配分によっては多少マイナスを取ったところでトータルでプラスになったりするので、トリックは取っていった方が良さそうなイメージでした。
ルール自体は難しくないのですが、自分に有利なように展開させようと思うと、非常に難しいです。手札が強いからといって高得点につながるとはいえないのが、とても独特でした。