WHO’S WHO(フーズフー)はトランプを使った3人用のトリックテイキングゲームです。1対2で争うのですが、誰が味方なのかはプレイ中に判明します。作者は99やミニミゼール、アゴニーアントのデヴィッド・パーレット(David Parlett)です。
WHO’S WHO(フーズフー)について
使用するカード
通常のトランプから2、3、4を抜きます。
ジョーカーを2枚使用するので、合計42枚です。
カードの強さ
強 A K Q J 10 … 6 5 弱
ジョーカーは特殊なため後述します。
ゲームの流れ
ディーラーが各プレイヤーに14枚ずつカードを配ります。
2人のプレイヤーが1枚ずつジョーカーを受け取ったら、その2人がパートナーとなり、残った1人がソロイストです。
もし、1人で2枚のジョーカーを受け取ったならばその人がソロイストとなり、残り2人がパートナーです。
ジョーカーを持っているかどうかは言ってはいけません。
ディーラーの左隣からリードを行います。切り札なし、マストフォローのトリックテイキングですが、トリックに勝つのは2番目に強いカードです。もし、誰もリードスートをフォローできなかった場合は、リードしたカードが勝ちます。
ジョーカーでリードはできません。そのため、基本的にはリードスートをフォローできないタイミングでしかプレイできません。
もし、トリック中にジョーカーが1枚プレイされた場合、ジョーカーをプレイした人が、そのトリックを獲得するか、2人のうちどちらかに獲得させるかを選べます。その場合、獲得した人が次のリードを行います。
もし、トリック中にジョーカーが2枚ともプレイされた場合、ソロイストがトリックを獲得するか、2人のうちどちらかに獲得させるかを選べます。
ソロイストの目的は獲得トリック数が真ん中(単独で2位)になるか、パートナーの獲得トリック数を同数にするかです。
ソロイストが目的達成した場合、(10+獲得トリック数)点を得ます。失敗した場合は、その点数が残り2人に入ります。
これを繰り返し、誰かが100点に達するとゲーム終了です。
このトリックは取ってもいいのか……?
たまにある、手札を確認しても、いい手札か悪い手札か分からないタイプのゲームです。
単純にトリックを取る、または避けるというゲームではないので、みんなのトリック数を見ながら調整していく必要があります。
変わっているのが2番目に強いカードが勝つというところで、初プレイではすっかりそれを忘れていて2ディールほど、普通に1番強い人がトリックを取っていました。
やり始めると、だんだんとゲームの意味が分かってきて「今回は取りにいった方がいい」「今回はあの人に取らせよう」という方針が決まってきます。
いずれの場合も、あまり取りすぎるのはよくないので、Aと5が同じトリックに出されることがよくありました。
3人専用の上、かなり独特なゲームなので人を選びますが、「変わったトリックテイキングを遊んでみたい」という人は、一度遊んでみてはいかがでしょうか。
参照:WHO’S WHO:David Parlett’S ORIGINAL CARD GAMES