コルージョンは4人用のトランプを使ったトリックテイキングゲームです。ゲーム自体は一般的な切り札なしのマストフォローなのですが、ゲーム中に話し合いをしてもよいというのが最大の特徴です。ちなみにタイトルのCollusionは談合や共謀といった意味です。
コルージョンについて
使用するカード
ジョーカーなしの通常のトランプ52枚を使います。
カードの強さ
強 A K Q J 10 9 … 3 2 弱
ゲームの流れ
適当な方法でディーラーを決めます。ディーラーは1枚ずつカードを配りきります。そのため、各自の手札は13枚です。
ディーラーの左隣のプレイヤーからリードを行います。以降、ディーラーは時計回りに交代します。
ゲームは通常のマストフォローのトリックテイキングで切り札はありません。各自は何トリック取ったか分かるように、獲得したトリックを分けて置いておきます。
13トリック終わったら得点計算です。
得点
- 1トリック1点
- 2人が同じトリック数 ボーナス10点
- 全員のトリック数が違う もっとも少ないトリック数のプレイヤーがボーナス20点
- 3人が同じトリック数 残りの1人がボーナス30点
これをいずれかのプレイヤーが100点に達するまで繰り返します。
100点に達したプレイヤーがでればゲーム終了で、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。ただし、この際、ボーナスなしで100点に達した場合はトリックの点数がマイナスになります。
話し合い
このゲームではプレイ中に何を話してもOKです。「ハートでリードしてくれると助かる」などと言っても大丈夫です。ただし、約束に拘束力はありません。
その提案にのっていいのか……?
何を話しても自由というルールなのですが、そもそも何を話したらいいのか、初めは見当がつきません。下手に要求を出し過ぎると、自分の手札がバレてしまう恐れがあり、なかなか提案するのも難しいです。
話し合いができるようになるのは、残り数トリックという段階で、こうなると誰かとトリック数を合わせたり、誰かを妨害するといった提案がでてきます。
「○○さん、ハート持ってる?」とゲーム中に聞くのは、なかなか新鮮な経験でした。
プレイした感じ、このゲームではトリックを取り過ぎるのはあまりよくありません。半数以上を取ってしまうと誰かと合わせることが不可になるため、ボーナスが取りづらくなります。
そのため、回数を重ねると、自然とみんなが2~3トリックで最後に向けて調整するようになりました。このくらいだと他とも合わせやすいです。
最初は結構な差がついていたものの、だんだんとみんなが点数を取り始め、結局最後は2人が同時に100点を突破し、1位と2位の差は1点でした。
通常、トリックテイキングでは手札に関する話をするのは厳禁なので、いざ自由にしていいよとなると、何をどう話せばいいのか困ってしまいます。ある程度展開が読めないと話し合い自体ができないので、経験者向けのトリックテイキングです。
いろいろなトリックテイキングを遊んでみたいという人にオススメです。