ハムレットはDavid Parletによるトランプを使った3人用トリックテイキングゲームです。ラウンド開始時に同時に1枚ずつカードを出し、その組み合わせによって切り札とゲームの種類が変わります。自分の獲得トリック数だけでなく、他のプレイヤーの獲得数も重要なので、なかなかコントロールしづらいゲームです。
ハムレットについて
使用するカード
通常のトランプから2~6を抜き、ジョーカーを1枚足した計33枚。
カードの強さ
強 A K Q J 10 9 8 7 弱
ジョーカーはリードで出すと最強。
リード以外ではスートをフォローできないときしか出せず、最弱。
ゲームの種類
各自にカードを配りきったら、その中から1枚を同時に出します。このとき、ジョーカーは出せません。
出された3枚に同じスートがあれば、そのスートが切り札になります。
すべてが異なるスートならば、そこに出ていないスートが切り札になります。
また、3枚のうち1枚でも絵札(K、Q、J)があるとトゥービー、
絵札がないとノットトゥービーというゲームになります。
ゲームの種類によって、得点方法が異なります。
トゥービーの場合、後から決まるハムレット役がトリック数×10点、他はトリック数×1点(0だと10点)
ノットトゥービーだと、ハムレット役がトリック数×1点、他はトリック数×10点(0だと100点)となります。
ゲームが決まったらカードを手札に戻します。
ゲームの流れ
リードはディーラーの左隣からです。
トリックは通常の切り札ありのマストフォローのトリックテイキングです。ジョーカーだけ特殊なので注意しましょう。ジョーカーはリードでは最強、それ以外で出すときはスートをフォローできない場合しか出すことができず最弱です。
全11トリックが終わると各自の役割が決定します。
ハムレットになるのは獲得トリック数が2番目に多い人です。
もし、獲得トリック数が同数のプレイヤーがいれば、それ以外の1人がハムレットになります。
各自の役割が決まったら、上記の計算方法にしたがい得点を加算します。
ディーラーは左隣に移ります。
誰かが合計250点に達したとき、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
取るべきか、取らざるべきか
各自のトリック数により、自分の役割が決まるので、なかなか調整しづらいです。
自分だけが大量獲得するには、トゥービーで、他の2人にできるだけ少ない同数のトリックを取らせればいいのですが、なかなかそう上手くはいきません。
初めに出す1枚もなかなか曲者で、各々が切り札になって欲しいカードを出したら、関係ないスートが切り札になったりするので、ままなりません。
今回は終わるまでに1時間ほどかかりました。
トリック自体は普通なのですが、上手く得点しようと思うと、なかなか難しいゲームです。トランプを使った3人用のトリックテイキングで、変わり種を遊んでみたいという人はぜひ遊んでみて下さい。
今回のルールは杜の家アーカイブで公開されているトランプトリテ「ハムレット」の記事を参照しました。A4、1枚でまとめられた分かりやすい図が公開されています。