カード狩りはトランプを使った2~4人用(トランプが複数組あればそれ以上も可)のゲームです。カードをスートごとに分けて1人1スートずつ持ちます。順番にカードを出していき、最後まで残ったプレイヤーがそれまでのカードを獲得するというシンプルなルールです。
カード狩りについて
各自が各スートの2~Aまで13枚を持ちます。
最初のプレイヤーが手札から好きなカードを1枚プレイします。
以降はそれよりも高位(数字が大きい)カードを出すか、パスをします。
1度パスをすると、そのトリックではもうカードを出すことができません。これを繰り返していき、1人以外が全員パスをするとそのトリックは終了です。
最後まで残ったプレイヤーはそれまでに出されたカードをすべて獲得して、手札とは分けて置いておきます。
次のトリックは今カードを獲得したプレイヤーの次の人から始めます。
そして上記と同じことを繰り返します。
誰かがすべてのカードを出し切ったら、そのトリックを最後まで行いゲーム終了です。
残った手札はすべて捨て、獲得した枚数がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
バリアント:公開カード狩り
ルールは同じですが、手札を持つのではなく、全員がカードを公開した状態でゲームを行います。
これにより、誰が何のカードを持っているのか分かるので考えやすくなります。
どこまでカードを出すか
ライナー・クニツィアのダイス・トランプゲーム集に掲載されているゲームで、これを元にして作ったゲームが、エスカレーションだそうです。
非常にシンプルなルールですが、どこまでカードを出すかが悩ましいゲームです。
より大きな数字を出す必要があるため、Aを出せば確実にカードを取ることができます。そのため、何枚のときにAを使うかがポイントです。誰がAを残しているかもよく考えてカードを出していく必要があります。
また、どのカードから始めるかも考えどころで、みんながカードを出しやすいように小さい数字から始めるのか、自分が取りやすいように大きな数字を出すのか、人によって出し方が変わってきます。
より大きい数字を出すか、パスするかだけのシンプルなルールですが、クニツィアらしいジレンマを感じさせるゲームです。
本には公開カード狩り以外にも、パスありのカード狩り、狐狩り、数札狩り、狩りからの追放などなど、さまざまなバリアントルールが紹介されています。