変わり種のトリックテイキングのタイムパラトリックスとジンバブエトリックを続けて遊びました。どちらも他にはない個性的なゲームで、一般的なトリックテイキングとは異なる考え方が要求されます。その後、ようやく手に入れることができたImprovement of the POLISの新版で遊びました。
タイムパラトリックス
3トリックを同時に進行していくトリックテイキングです。
各自が3枚のカードを置くスペースを持っており、そこに任意の順番でカードを置いていきます。1~3のうち、誰かが最初に置いたカードがリードスートとなり、それに従ってカードを置いていきます。
全員が3枚置いたら、今度は1のトリックから順番に解決していきます。
置く順番と解決の順番が違うため、フォローできなかったはずのカードがリードスートになってしまったりと、不思議な現象が起こります。
そういったルールの中で何回勝つかを予想するので、なかなか大変です。
かなりオリジナリティがあるトリックテイキングなので、変わったゲームが好きな人に試して欲しいですね。
ジンバブエトリック
タイムパラトリックスと同じ倦怠期さんの作品です。
こちらもまた独特なトリックテイキングで、出していったカードがすべて連なって1つの数字を形成し、それで強弱を競います。
たとえば、1枚目4、2枚目8、3枚目9、4枚目2、5枚目6だと「6万2984」となります。どんどん数字がインフレしていくので、億単位の数字をみんなで言い合うことになります。
カードを出す際はマストフォローのため、序盤は全員が同じ数字を出していきます。同値の場合は後出しがちです。手札が減ってくると、だんだんと均衡が崩れてきて、いろいろなカードが出てくるようになります。
タイムパラトリックス同様、こちらも予想を当てないと得点にならないため、必要なトリックを取ったら後は負けなければなりません。そうはいっても、それまで勝っているとなかなか負けるのも難しいです。
また、このゲームの特徴はカード構成にもあります。1は1枚、2は2枚といった感じで数字と同じ枚数のカードが入っています。そのため、小さい数字が少ないのでそういう意味でも負けづらくなっています。
こちらもかなりクセがあるゲームなので好みが分かれそうな感じはありますね。
Improvement of the POLIS
旧版は何度も遊んでいるのですが、ようやく新版が一般流通し始めたのでプレイすることができました。
説明書を読む限り、カード枚数などは変わっていないので、新しい要素はなさそうです。変更点としては、哲学カードがトークンになったことと、知識トークンの所有制限がなくなったくらいでしょうか。
カードやボードにイラストが加わったことで、だいぶイメージが変わりましたね。
ダイスを振り、それを利用してアクションを選んでいきます。
プレイヤーボードとなるポリスやさまざまなカードのシナジーによって、国家をどんどん強化していきます。強力なカードが多いのでお互いに「えー、それ強くない?」といいながらゲームが進んでいきます。
今回は4人戦だったのですが、1人のプレイヤーが中盤からどんどんリードを広げて、そのまま逃げ切りました。
久しぶりに遊びましたが、やはり面白いですね。
ダイス目やカードの引き運に左右されますが、1プレイが長くないこともあり、そこまで気になりません。何よりこういった文明系の中ではかなりルールがスッキリしているのが好印象です。
せっかく新版が手に入ったので、また定期的に遊んでいこうと思います。