タイムパラトリックスは3つずつトリックを進行していく3~4人用のトリックテイキングゲームです。「タイムパラドックス」+「トリックテイキング」というタイトルの通り、時間の要素が足された不思議なゲームです。
タイムパラトリックスについて
カードは桃、橙、緑、青の4スートで切札は桃固定です。数字は1~12まであります。
各プレイヤーは3枚分のスペースがあるシートを受け取ります。このシートはスコアトラックも兼ねています。
手札を受け取ったら、まず何回勝つかの予想を行います。
予想は青のチップを使って行うのですが、オレンジのチップを1枚追加することができます。オレンジを使うかどうかで得点方法が変わります。
青チップのみ …… 青チップ分、勝てば1枚につき2点
青チップ+オレンジ …… 青チップ分プラス1までが成功となり1枚につき1点
マストフォローのトリックテイキングですが、3トリックを同時に進行します。
カードをプレイする際、1~3の場所のうち、好きな場所に置くことができます。
このとき、まだその数字の場所に誰も置いていなければその色のポーンを受け取り、一緒に置いておきます。
置こうとしている場所に、すでに誰かがカードを置いているならば、その色のマストフォローになります。ポーンはどのスートのマストフォローになっているかを表しています。
これを繰り返し、全員が3枚を置いたら、1の場所から順番にトリックを解決していきます。マストフォローのトリックテイキングなので、切り札があればそのもっとも大きな数字が勝ちます。切り札がなければリードスートのもっとも大きな数字が勝ちます。
トリックを獲得した人を次のリードプレイヤーとして処理して勝敗を決めていきます。
3枚の勝敗が決まったら、そのカードをすべて捨てて上記を手札がなくなるまで繰り返します。
最後に予想が当たっていたかどうかを確認して得点計算を行います。
予想が外れていた場合は0点です。
これを人数分ラウンド行い、合計得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
負けるつもりで出したのに勝ってしまう??

かなり独特なルールなので、ある程度トリックテイキングが分かる人向けのゲームです。
カードをプレイした順番と解決の順番が違うというのがポイントで、フォローできなくて置いたはずのカードがリードスートになってしまい逆に勝ってしまうという不思議な現象が起こります。
また、カードをプレイするときも独特で、出す順番を変えることで本来フォローしなければならないところを避けることができます。そのため、他のプレイヤーの手札状況を読むのがだいぶ難しいです。
順番にカードを出して解決していくという一般的なカードゲームのルールを根底から覆すので、かなり不思議な感覚です。
今回は4人で遊んでみたのですが好みが分かれました。
わたしは割と予想も当てられて面白かったのですが、ひとりは「これやって面白い?」という評価でした。マストフォローのルールに則ってきっちりプレイしたい人だと、あまりにも情報が不安定なので好みじゃないかもしれませんね。(ちなみに彼は同じ日に遊んだジンバブエトリックに対しても同じ評価でした)
他にないプレイ感覚なので、トリックテイキングが好きな人は試してみてもいいかもしれませんね。

