ジンバブエトリックは3~4人用のトリックテイキングです。ビッドありマストフォローのトリックテイキングなのですが、プレイしたカードが一列に並んでいき、数字がどんどんインフレしていくのが特徴です。2019ゲームマーケット春に発表された倦怠期さんによる作品です。
ジンバブエトリックについて
カードは1~10まであり、その数字分の枚数があります。2は2枚、5は5枚といった感じです。他に予想用のチップと獲得トリック数を示すキューブ、得点を表す石が入っています。
カードをよくシャッフルして各プレイヤーに12枚ずつ配ります。残ったカードはこのラウンドでは使用しません。
手札を確認したら、そのラウンドで何トリック取れるか予想を行います。
ただし、ラウンド中もっともトリックを取ってしまった人は0点になってしまうため、加減が必要です。
スタートプレイヤーからリードを行います。
マストフォローのトリックテイキングですが、勝敗を決めるのは現在、場に出しているカードです。
たとえば、1トリック目に3、2トリック目で5、3トリック目で7を出した場合、753が3トリック目の数字になります。
数字がもっとも大きい人が勝ち、キューブを1つ受け取ります。
これを手札すべてがなくなるまで繰り返します。
- 予想が当たった場合、獲得トリック数×2点
- 予想が外れた場合、獲得トリック数×1点
※ただし、獲得トリックがもっとも多かった人は0点。
これを3ラウンド行い、合計得点が多いプレイヤーの勝利です。
9863億8775万2809!
もともとは「これはトリテなのか?展」で発表された作品です。タイトル通り「このルールはトリックテイキングかどうか」というギリギリのラインを攻めた作品で、やってみると確かに他にはないプレイ感でした。
ルール上、そのときの数字を声に出して言う必要があるので、普段あまり口にすることがないような莫大な数字を言っていくことになります。
高い数字を出していけば勝てるのですが、もっともトリックを取った人は0点というルールが効いており、いかに上手いタイミングで負けるかがポイントになってきます。
ただし、小さい数字は枚数が少ないため、負けようと思っても負けられなくて、そのまま破産してしまうことも多いです。
配りきりではないため、カウンティングも難しく、どちらかというとパーティ寄りのカードゲームです。
いわゆる正統なトリックテイキングではないので、そういったゲームを期待していると肩すかしをくらいそうです。
変わったトリックテイキングを遊んでみたいという人にはオススメですね。