「ダーウィンズ・ジャーニー」は、ガラパゴス諸島でのダーウィンの活動をワーカープレイスメントで再現した1~4人用のゲームです。各プレイヤーは探索、通信、標本の発見などを行い、科学の進歩に貢献していきます。ワーカーを育成することで、それぞれに個性が出てくるのが特徴です。
ダーウィンズ・ジャーニーについて
各プレイヤーは個人ボードとワーカーを受け取ります。ワーカーは4体ですが、ゲーム中に1体追加できます。
ワーカーにはそれぞれ能力があり、それが封蝋によって表現されています。たとえば、緑の封蝋を持っているワーカーは、緑のアクションスペースに配置できます。初期状態では3人がバラバラの色を持っているので、同じアクションを連続で行うことができません。
残り1人は紫の封蝋を持ったダーウィンで、このワーカーはどのスペースにも配置できます。
ワーカーの初期封蝋はカードによって決まっています。
また、そのカードにはどの封蝋を集めると何のボーナスが得られるかが描かれています。ゲーム中は新たな封蝋を獲得することでワーカーを育成できます。そのとき指定の封蝋を集めることで、カードに描かれた恩恵が得られます。
ゲームは全5ラウンドで、各ラウンドはアクションフェイズ、報酬フェイズ、クリーンアップフェイズに分かれています。
ラウンドの流れ
アクションフェイズ
ワーカーを1つ配置し、アクションを実行します。アクションスペースはいくつかのエリアに分かれています。同じエリアのアクションスペースに、すでにワーカーが置かれている場合、追加コストとしてお金が必要です。
探検(緑) | 地図上のコマを進めます。止まったマスにより、さまざまなボーナスが得られます。 |
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航海(青) | 航路上の船コマを進めます。ラウンド終了時に規定の位置まで到達していないとペナルティを受けます。 |
交信(黄) | ボード上に切手を配置し、ラウンド終了時にマジョリティを競います。その順位により恩恵が得られます。 |
学院(赤) | 封蝋を獲得します。 |
レンズスペース | 新たなアクションスペースを開放します。 |
標本の提出 | 獲得した標本を提出します。 |
標本の研究 | すでに提出してある標本を研究します。 |
目的の獲得 | 目的タイルを獲得します。 |
報酬フェイズ
手紙タイルのマジョリティと、船の決算タイルから報酬を獲得します。
船が規定の位置まで到達しないとペナルティで減点です。
クリーンアップフェイズ
次のラウンドの準備を行います。
ゲームの終了
5ラウンドが終わるとゲーム終了です。
最終得点計算を行い、もっとも得点の多いプレイヤーの勝利です。
配置が厳しいワーカープレイスメント
ワーカーごとにおけるスペースが決まっていたり、後から置くときはお金がかかったりと、とにかくただワーカーを配置するのも厳しいワーカープレイスメントです。
言語依存はありませんが、その分、アイコンの種類が多いため、アイコン一覧などがあったほうがプレイしやすそうです。
今回は2人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで80分ほどでした。(ちなみにプレイにかかったのは45分ほどでした)
ワーカー4つで5ラウンドなので、基本的には20アクションしかありません。ワーカーが増えることで、多少はアクション数が増えますが、それでも総アクション数は少ないです。
その割には、このゲームでやるべきことはたくさんあります。
それを成立させているのが、さまざまなボーナス・恩恵です。何かしらのアクションをした結果、別なアクションが実行できたり、何かを達成した結果、追加でアクションができたりするため、コンボ的にアクションが繋がっていきます。
そのため「これをしてからあれをして……、いやそれよりもこっちのほうがいいか」と先々のことまで考えてアクションを実行しなければなりません。
このゲームではほとんどすべて情報が最初から公開されているため、運要素は低いです。獲得できる封蝋や目的タイルくらいしか途中で公開される情報はありません。
とにかく全体的にキツく、いわゆるゲーマズゲームといった感じでした。
とくにお金がキツく、かといってお金を集めてばかりもいられないため、その辺をどう割り切るかがポイントでした。
テキスト効果があるカードなどはありませんが、達成すべき目標や船タイルの条件によってやるべきことが変わってくるため、同じような展開にはなりづらいです。
骨太なワーカープレイスメントが遊びたい人におすすめです。
タイトル | Darwin’s Journey |
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発行年 | 2023年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 60~120分 |
デザイナー | Simone Luciani, Nestore Mangone |
BGGリンク | Darwin’s Journey | BGG |