GORUS MAXIMUS(ゴラスマキシマス)は剣闘士をモチーフにした1~8人用のトリックテイキングゲームです。マストフォローのトリックテイキングですが、切札がディール中に変わるのが特徴です。
GORUS MAXIMUS(ゴラスマキシマス)について
カードは5スート、0~15まであり、プレイする人数により使用する枚数が変わります。3人以上で遊ぶ場合、手札は10枚です。また、カードにはランクの他に名声点が書かれているものがあります。
通常のカードの他に現在の切札を示すカードがあります。
ディーラーの左隣のプレイヤーからリードを行います。最初に出されたカードのスートが、このラウンドでの切札スートになります。
トリックはマストフォローのトリックテイキングです。トリックには切札スートのもっとも高い数字が勝ち、切札が出ていない場合はリードスートのもっとも高い数字が勝ちます。
独自要素として挑戦というルールがあります。
最後に出されたカードと同じ数字のカードを出すと、切札スートをそのカードのスートに変えることができます。挑戦の際はマストフォローを無視して同じ数字を出すことが可能です。
たとえば、切札が青だとします。
青4、青7、赤7、青12の順番でカードが出ると、切札が赤に変わっているため、赤7がトリックに勝ちます。
トリックを獲得したプレイヤーが次のリードを行い、これを手札がなくなるまで繰り返します。
手札がなくなったら獲得したカードの名声点を合計します。名声点がもっとも高いプレイヤーはサポートトークンを獲得します。
サポートトークンを3つ獲得したプレイヤーがゲームに勝利します。3つに届かない場合はディーラーを左隣に交代してゲームを続けます。
ひとひねりあるトリックテイキング
説明書はオリジナル用語で書かれているので、トリックテイキング用語に変換して説明してみました。直してみると特に難しい要素はなく、トリックテイキングを遊んだことがあるならばすぐに理解できるルールです。
今回は5人で遊んでみました。
5人の場合、0と4~12までのカードを使用します。
このゲームのポイントはとにかく勝てば良いというわけではないところです。
5人で遊ぶと名声点の内訳は以下のようになっています。
数字 | 名声点 |
---|---|
10、11、12 | 1点 |
9 | 2点 |
8 | マイナス4点 |
0 | 切札スート5点 他0点 |
他 | 0点 |
注意すべきは8の存在で、これを取らされると他でいくら取っても得点が伸びません。そのため、高い数字でリードすると8を差し込まれるので気をつけなくはなりません。
また、オリジナル要素である挑戦は切札を変えてしまうので、通常のトリックテイキングで起こる「あとは切札だから全部勝ち」という状況がなくなります。この辺りはマストフォローならではのやり方を崩してしまうので好みは分かれるかもしれませんね。
今回は通常ルールで遊びましたが他にソロルールやチームバリアントなども用意されています。1~8人と対応人数の幅が広いので、トリックテイキング好きならば持っておいて損がないゲームです。
ただし剣闘士の戦いがテーマになっているので、イラストが多少グロテスクです。デフォルメはされていますが、血みどろのものが多いので、こちらも好みが分かれそうです。