替え玉トリックはトランプを使ったトリックテイキングゲームです。1対2で争うのですが、開始時点では誰が1なのかは分かりません。ゲーム中に出されたカードによって、それぞれの役割が決まります。3人用と5人用がありますが、ここでは3人用ルールを紹介します。
使用するカード
通常のトランプから2~7をのぞき、ジョーカー2枚を加えた合計30枚を使用します。
カードの強さ
強 A 10 K Q J 9 8 弱
切り札はスペード固定で、ジョーカーは切り札に属し、Aよりも強いです。もしジョーカーが2枚出されたら先出し勝ちです。
カードの得点
ジョーカー | 15点 |
---|---|
A | 11点 |
10 | 10点 |
K | 4点 |
Q | 3点 |
J | 2点 |
9・8 | 0点 |
ゲームの流れ
ディーラーは各自の手札が10枚になるようにカードを配りきります。
オープニングリードはディーラーの左隣で、プレイは時計回り、マストフォローのトリックテイキングで、切り札はスペード固定です。
各自の役割はジョーカーが出されたタイミングで決まります。
1枚目のジョーカーを出した人が「怪人二十面相」となります。他の2人はパートナーとなり、ジョーカーを持っている方が「明智探偵」、持っていない方が「小林少年」となります。怪人二十面相が2枚ともジョーカーを持っていた場合は2人とも「少年探偵団」になります。
誰がジョーカーを持っているかは口外してはいけません。
10トリック終了後、獲得したトリックの得点を計算し、以下のように勝敗を判定します。
得点計算とゲームの終了
明智探偵がいた場合
以下の条件のうち、どれかでも満たせば怪人二十面相の勝利です。逆にどの条件も満たしていなければ明智探偵と小林少年の勝利です。
- 怪人二十面相が76点以上取った。
- 小林少年が明智探偵以上の得点を取る。
- 明智探偵と小林少年の得点差が30点以上ある。
二十面相が勝ったら小林少年の点数分だけ得点します。
二十面相が負けたら、二十面相と小林少年のうち、低い方を明智探偵と小林探偵が得点します。
明智探偵がいなかった場合
二十面相が101点以上取っていたら負けです。
100点以下だった場合は以下のいずれかの条件を満たしていたら二十面相の勝ち、どちらの条件も満たしていなければ少年探偵団の勝ちです。
- 二十面相が76点以上取った。
- 少年探偵団の得点差が30点以上ある。
二十面相が勝ったら少年探偵団のうち、低い方の点数を二十面相が得点します。二十面相が負けたら、少年探偵団のうち低い方の点数を2人が得点します。
上記の方法で計算して得点が10点未満だったら勝った側は10点を得点します。9ディール行ってもっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
正体隠匿要素がある3人用トリックテイキング
ゲーム中に役割が決まっていくゲームです。誰が怪人二十面相かは途中まで分かりません。
実際やってみると怪人二十面相がだいぶ有利かなという感じがしました。今回9ディールやってみて怪人二十面相が負けたのは2ディールだけでした。
他2人はどちらの場合でも30点以上離れてはいけないというしばりがあるため、取りすぎてもダメだし、取らなすぎてもダメという制限があります。これがなかなか厳しいです。
少年探偵団の場合は怪人二十面相にたくさん取らせれば勝てますが、そうなっているかどうかはジョーカーが2枚出されるまで分からないため、どうしても判断が遅くなってしまいます。
ちなみに5人用ルールだとタロットを使用するようです。
Trick Taking Party ゲーム賞2020 応募作品です。