BGG(Board Game Geek)は世界のボードゲーム愛好家のためのサイトです。ゲームの評価を初め、適正人数、プレイ時間などなどさまざまな情報が記載されており、自分で記録を残すこともできます。
今回はこの中の難易度(Weight)に着目して、よく遊ばれていそうなトリックテイキング15作品を難易度順に並べてみました。
BGG Weight 1.10 ~ 1.50
1.20 フォッペン
フリードマン・フリーゼが手がけた4~8人用のマストフォローのトリックテイキングです。
トリックの中でもっとも小さい数字を出した人がフォッペンディスクを受け取り、次のトリックに参加できなくなります。
誰かの手札がなくなるとラウンド終了です。
上がることが目的のためゴーアウト寄りですが、スートやマストフォローといったルールがしっかり存在しています。
分かりやすいルールで得点も大きく動くので遊びやすいゲームです。
1.50 テキサスショーダウン
3~6人用で、できるだけトリックを取らないことを目指すトリックアボイダンスです。
マストフォローなのですが、誰かがフォローできなくて別のスートを出すと、以降はそのスートでもフォローできるようになります。
さらに勝敗はもっとも多く出されたスートの大きな数字という変わり種です。
フォローできるスートが増えていくという独特なトリックテイキングです。
BGG Weight 1.51 ~ 1.80
1.58 フォックス・イン・ザ・フォレスト
2人用のトリックテイキングです。
いくつかのテキスト効果があり、ちょうどいいトリック数を目指します。勝ちすぎると0点になってしまうため、上手く調整する必要があります。
1.67 ブードゥー・プリンス
ライナー・クニツィアによる2~5人用のトリックテイキングです。
規定数のトリックを獲得するとゲームから抜けます。獲得できる得点は他のプレイヤーの獲得数の合計です。ただし、最後まで残ってしまうと自分の獲得数が得点になってしまいます。
高得点を取るためには最後から2番目にあがることを目指すトリックテイキングです。
1.74 ウィザード
手札1枚からスタートする3~6人用のトリックテイキングです。
ラウンドが進むごとに手札が1枚ずつ増えていくので、どういったゲームなのかを少しずつ学ぶことができます。
マストフォロー、切り札、ビッドといった一通りの要素が含まれているので、これからトリックテイキングを遊んでみたいという人にもオススメです。
1.75 ペッパー
3~9人まで遊ぶことができるトリックテイキングです。
1がペッパーカードになっており、手札ではなく、自分の前に表向きで置いておきます。ただし、これも手札の一部なのでフォローできる場合は出さなければなりません。
ペッパーカードはマイナス2点で、獲得したペッパーカードと同じ色のカードは1枚マイナス1点です。
どれだけ多くのカードを取ってもペッパーカードを取らなければ失点しないのが独特です。
BGG Weight 1.81 ~ 2.00
1.81 スカルキング
ウィザードをベースにして、海賊や人魚、スカルキングといった特殊カードが加わっています。
ウィザードに比べて展開が派手になっているため、こちらの方が好きという人が多いです。スカルキングをきっかけにトリックテイキングを知ったという人も多いのではないでしょうか。
1.88 ボトルインプ
コンポーネントにボトルが入っている3人用トリックテイキングです。赤、青、黄の3スートありますが、それぞれが分かれているわけではなく、一続きの中にバラバラに入っています。
設定された値よりも小さい数字を出すとボトルコマを受け取ります。
これを繰り返し、最後までボトルを持っていた人は得点がもらえず、マイナス点になります。
一般的なトリックテイキングと比べるとかなりトリッキーなルールなのですが、日本語版が出てから多くの人に遊ばれています。
1.89 知略悪略
4~6人用のトリックテイキングです。
メイフォローなので好きなスートを出すことができるのですが、1トリックでは3スートまでしか出すことができません。もし、4スート目になるカードしか手札にない場合、即座にラウンドが終了します。
獲得したカードが2色ならばそれぞれの獲得数を掛け合わせたものが得点になります。ただし、3色、4色となるごとに得点が減っていくので、2色になるように調整なければなりません。
1.91 トランプ、トリックス、ゲーム!
3~4人用のトリックテイキングです。
前のラウンドで獲得したカードがそのまま次のラウンドの手札になるという変わったゲームです。そのため、全4ラウンド中3ラウンドは3トリックまでしか取ることができません。
最終ラウンドは何トリックでも取れるので、いかにそこで大勝ちするかがポイントです。
1.94 スティッヒルン
3~8人用のメイフォローのトリックテイキングです。
トリックを始める前に自分のマイナスカラーを決めます。獲得したトリックにその色があると数字分がマイナスになります。
マイナスカラーを決める際は手札から決めるのですが、それも獲得した扱いになるので0を入れない限りマイナスからのスタートになります。
何を出してもいいのにどれを出すかが非常に悩ましいメイフォローの傑作です。
2.00 妖怪セプテット
3~4人用のトリックテイキングですが、人数によってルールが変わります。
4人で遊ぶ場合は2対2のチーム戦になります。
切り札ありマストフォローのトリックテイキングなのですが、ラウンドの終了条件が独特です。勝利条件を満たす前にトリックを取り過ぎると負けてしまうため、どこで勝つかの見極めが重要です。
BGG Weight 2.01 ~
2.36 ジキルとハイド
2対2のチーム戦トリックテイキングです。
2スートあるのですが、スートによって裏面のデザインが違います。そのため、誰が何のスートを持っているか分かるようになっています。
手番では自チームのスートのカードを出さなければならないのですが、自分で出す必要はありません。敵を含めた誰か1人を指名して、その人にカードを出してもらうことができます。
デザイン、ルールも変わっていますが、計算方法も独特です。さまざまなトリックテイキングの経験があっても初プレイではかなり面食らうはずです。
2.92 ドッペルコップ
トランプを使った4人用のトリックテイキングです。
基本は2対2で争うのですが誰が味方かはトリック中に判明します。場合によっては1対3で戦うこともあります。
ラウンドごとにゲームの種類を決定し、それによってカードの強さまで変わるので慣れが必要です。
3.03 スカート
ドイツでもっともポピュラーと言われているトランプを使った3人用トリックテイキングです。
誕生は1810年と言われており、とても歴史があるゲームです。
今回紹介した15作品の中でもっとも難易度が高く、ビッド方法が難しいです。単純に何トリック勝てばいいというわけではなく、手札を見た上でどういった展開にするかまで考える必要があるので、それなりの経験が必要です。
ただ、それを乗り越えてしまえば1ゲーム何時間でも遊べる魅力があります。