知略悪略は4~6人用のトリックテイキングゲームです。4色あるうちの2色のカードを多く取ることで得点がアップします。ただし、3色4色と取っていくと得点がどんどん減ってしまうので、上手く調整する必要があります。
知略悪略について
カードは赤、黄、青、紫の4色で、それぞれ1~21まであります。遊ぶ人数によって使用するカード枚数が変わります。たとえば4人の場合は各色の1~14までを使用します。
ディーラーがカードをよくシャッフルして、各プレイヤーに14枚ずつカードを配ります。
ディーラーの左隣からリードを行います。切り札なし、メイフォローのトリックテイキングなので好きなカードが出せます。ただし、1トリック内では3スートまでしか出すことができません。
もし、残った手札が4スート目になるカードしかない場合、即時にラウンドが終了し、そのときのトリックは誰も獲得しません。残った手札も得点計算外になります。
全員が1枚ずつカードを出したらトリックの勝敗を決定します。
このときのカードの取り方が特殊です。兄貴分と弟分が決まり、2人がカードを獲得します。
リードスートのもっとも大きな数値 ⇒ 兄貴分
トリックの中から規定枚数(4人:2枚、5・6人:3枚)のカードを獲得します。
リードスート以外のもっとも小さな数値 ⇒ 弟分
兄貴分が残したカードを獲得します。
獲得したカードは色ごとに分けて、自分の前に置いておきます。もし、4色目のカードを獲得した場合、どの2色を点数にするか決め、残りの2色は裏向きにします。
次のリードは弟分が行います。これを全員の手札がなくなるまで行うとラウンド終了です。
得点計算
1色のカードを獲得
0点
2色のカードを獲得
それぞれの枚数を掛け合わせる。
3色のカードを獲得
枚数が多い2色を掛け合わせ、それをもう1色の枚数で割る。(端数切り捨て)
4色のカードを獲得
表になっている2色を掛け合わせ、それをもう2色の合計枚数で割る。(端数切り捨て)
得点を記録したら、次のラウンドに移ります。ディーラーは時計回りに交代します。
これを人数ラウンド分繰り返し、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
一気に得点が減る恐怖
メイフォローで好きなカードが出せるとはいえ、得点のことを考えると迂闊にカードは出せません。
3色目以降は1枚でも多く取ると得点がガクンと減るため、慎重にプレイする必要があります。
兄貴分と弟分で分けるというのも絶妙で、兄貴分は自分の得点を伸ばすか、相手の得点を減らすかで選ぶカードが変わってきます。ただし、先にも述べたように減る場合は一気に減るので、基本的には自分を伸ばす方のカードを選びがちです。
今回は4人で遊んでみました。全員が初プレイです。
4人だとさすがにカードが出せなくてラウンドが終了ということは起こりませんでした。5人、6人だと起こりそうな気はしますね。
4ラウンドやってみた結果、123対75対54対25とだいぶ差がつきました。得点の幅がかなり広いので、1ラウンドで1人が2点、もう1人が50点といった感じで、まさに桁違いの得点が入ります。
メイフォローなので、ほとんどコントロールが効きませんが、その中で上手いこと2色だけを集めたときは、なかなか気持ちがいいです。
プレイ人数が4人から、というハードルはありますが、ルール自体は難しくないので、いろいろな人に遊んでみて欲しいトリックテイキングゲームです。
タイトル | Mit List und Tücke |
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発行年 | 1999年 |
プレイ人数 | 4~6人 |
プレイ時間 | 60分 |
デザイナー | Klaus Palesch |
BGGリンク | Mit List und Tücke | BGG |