テキサスショーダウンは3~6人用のトリックテイキングゲームです。正確にはトリックを取らない方がいいので、トリックアボイダンスですね。8スートありますが、各スートで数字の大きさが違います。ルールは難しくないのですが、いろいろなところに工夫が見られるゲームです。
テキサスショーダウンについて
まずカード構成が特殊です。
数字は0から74までありますが、すべての数字があるわけではありません。目安としては0~10、11~20といった感じでスートが分かれています。各スートが何枚あり、そのスートの中でもっとも大きい数字は何なのかはカードに書かれています。
ゲームはマストフォローなのですが、これもちょっと変わっています。
リードスートを持っていない場合、好きなスートを出すことができるのですが、以降はそれまでに出されたどちらかのスートをフォローしなければなりません。たとえば、リードが黒で、次の人が黒を持っていなかったため、紫を出します。すると、その次の人は黒と紫のどちらでもフォローできます。
トリックに勝つのは、もっとも多く出されたスートのもっとも大きな数字です。
5人で遊んだ場合、11、12、13、71、72とカードがでると、13がトリックに勝ちます。(10台が同じスートなので)出されたスートの枚数が同じならば、数字が大きい方が勝ちます。
この勝敗の決め方もかなり独特です。
得点は単純に1トリック、マイナス1点です。
これを繰り返し、誰かがマイナス15点に達するとゲーム終了で、もっともマイナス点が少ないプレイヤーの勝利です。
他に類を見ない独特さ
一般的なトリックテイキングの場合、リードスートが枯れていれば好きなカードを出せるようになります。それにより、別スートで負けたり、切り札スートで勝ったりできます。
このゲームではマストフォローの範囲が広がってくるので、あとから出されたスートを持っていればフォローしなければなりません。その辺りの感覚がとても独特です。
みんなのスートが枯れ始めると、場に複数のスートがでてくるので、最後手番の人は誰を勝たせるかをある程度コントロールできるようになります。この辺りの油断ならなさも個性的ですね。
- スートごとにまったく異なる数字構成
- 広がっていくマストフォロー
- トリックの勝敗の決め方
一見すると、普通のカードゲームのようですが、トリックテイキングに慣れている人ほど新鮮さを感じるゲームです。
ここまで変わっていると、もはやトリックテイキングという印象を受けないかもしれません。
他に類を見ない感覚なので、1度プレイしてみる価値はありますね。