ファラオンは、ファラオの子として死後の世界への旅立ちの準備をする1~5人用のゲームです。リソースを配置してアクションを実行するリソースプレイスメントです。
ファラオン(Pharaon)について
タイルを合わせて円形のゲームボードを作ります。ボードには5種類のアクションが描かれています。また、ボード中心にあるホイールは回せるようになっています。他に現在のラウンドやパスした順番を表すピラミッドボードがあります。
ゲームには5種類のリソースが登場します。これはリソースであり、ワーカーでもあります。アクションスペースに対応するリソースを置くことでアクションを実行します。加えてオールマイティとして使うことができる銀があります。
ゲームは全5ラウンドです。各ラウンドは1人1アクションずつ行っていき、全員がパスをすると終了です。
手番ではアクションを実行するかパスします。ハードパスのため、1度パスするとそのラウンドはもう行動できません。ただし、パスした後に手番が回ってくると資源がもらえます。
- 供物エリア
- 貴族エリア
- ナイルエリア
- 職人エリア
- 墓所エリア
エリアには5種類のリソースが割り当てられています。たとえば、供物エリアでアクションしたければ緑のリソースを、貴族エリアならば青のリソースをといった感じです。アクションエリアにリソースを置き、さらに必要なコストを追加で支払うことでアクションが行えます。
全員がパスしたらラウンド終了です。アクションエリアに置かれたリソースをすべて取り除き、次のラウンドの準備をします。また、ボード中央のホイールが1段階進むため、アクションの際に必要なリソースが変わります。
全5ラウンド行うとゲーム終了です。最終得点計算を行い、もっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
ゲームの流れ
アクションエリアは5種類しかないため、決して複雑ではないのですが、さまざまなカードやトークンがあるため、最初はなかなか分かりづらいです。また、得点の取り方もいろいろあり、ゲーム中は誰が勝っているかもよく分かりません。
カードは即時効果や条件起動、終了時得点などお馴染みのものが多いです。トークンは得点になったり、リソースになったり、描かれたアクションが行えたりと、こちらも種類が多いです。
ゲームが進んでもそれほど拡大していかないため、リソース2個を使い、3個を獲得するといった細かな積み重ねが必要になります。
シビアなリソースマネージメント
とにかくリソースのやりくりがシビアです。リソースがそのままワーカーとなるため、コツコツと増やしておかないと2~3アクションでラウンド終了もめずらしくありません。
また、リソースの使い方もちょっと特殊です。
たとえば、アクションを実行するために同色3つが必要になるエリアがあります。このときアクションエリアに置いた1つも、その3つにカウントすることができます。そのため、黄色1を置いて、その後に黄色2を支払えば黄色3のアクションが実行できます。色が違うならば黄色1を置いて、緑3を支払うことになります。
ラウンドによってアクションを実行するための色が変わってしまうため、先々を見越してリソースを集める必要があります。
今回は5人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで1時間半ほどでした。アクション数があまりないので、そこまで時間はかかりませんね。
テキスト効果はなく、すべてアイコンなのですが、初見では分からないようなものがチラホラあります。スムーズに遊ぶには各自リファレンスを持っていた方がいいです。
次のラウンドのことまで考えておかないと「あれ?全然アクションできなくない?」となるゲームです。ただ、早めにパスをするとその分多くのリソースがもらえるので次のラウンドから挽回できます。
常にリソースがない状態のが続くので「うー、キツい……」という状況が好きな人にオススメです。
タイトル | Pharaon |
---|---|
発行年 | 2019 |
プレイ人数 | 1~5人 |
プレイ時間 | 30~75分 |
デザイナー | Henri Pym, Sylas |