バーゲンハンターは3~4人用のトリックテイキングゲームです。プラスにする数字を1つ決め、それ以外の数字はすべてマイナスになります。作者はアグリコラやカヴェルナ、オーディンの祝祭で有名なウヴェ・ローゼンベルクです。
バーゲンハンターについて
カードは6スートで、各スートには1~9の数字が2枚ずつあります。さらに特殊カード2枚が加わり、合計で110枚のカードを使用します。
ディーラーは各プレイヤーに8枚ずつ配ります。手札を確認したら、その中から1枚カードを選びます。この数字が今回のプラス点になります。全員が1枚を決めたら表にして自分の前に置いておきます。
ゲームはマストフォローのトリックテイキングです。リードスートをフォローできない場合は、好きなカードを出すことができます。ただし、そのとき、そのスートを切り札にするかどうかを決めます。
切り札にした場合、そのスートがそのトリック中の切り札になります。切り札にしなかった場合は次に別のスートが出されたときに同様の処理を行います。一度切り札が決まってしまえば、そのトリックではもう変更されません。
特殊カードは最強でスートに関わらず勝利します。
切り札があればその中のもっとも大きな数字、なければリードスートの中のもっとも大きな数字が勝ち、トリックを獲得します。
獲得したカードの中に、最初に決めた数字があれば表にして並べておきます。そうでないカードは裏にしてゴミ箱としてまとめておきます。
これを手札がなくなるまで繰り返します。
トリックが終わったらゴミ箱を確認します。その中から1つの数字を選び、すべて抜き出します。3人プレイならば3枚、4人プレイならば4枚をそこから捨てます。残りはプラスの列に移動させます。これ以降、この数字がプラスになります。
この処理を終えたらディーラーを交代して次のラウンドを行います。3人ならば6ラウンド、4人ならば4ラウンド行い、ゲーム終了です。
表向きのカードが1枚1点、裏向きのカードが1枚マイナス1点です。得点計算を行い、合計点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
いや、それはいらないんだよ
カードの総数に対して手札の枚数が少ないため、序盤からスート枯れが起こります。1トリック目に出した9が切り札に負けたりするので油断なりません。
プラスになるのは選んだ数字1つのため、基本的にはマイナスのカードばかりを渡されます。ただ、ここからが面白いところで、ラウンド終了時にマイナスの中の1つをプラスに変えることができます。
プラスのカードは公開しているので他プレイヤーも意識して渡さないようにしますが、ゴミ箱のカードは見えないため、誰がどの数字を集めているか分かりません。
今回は4人で遊び、1プレイ30分ほどでした。
特定のカードがプラスになるトリックテイキングはいろいろありますが、バーゲンハンターはそれに一ひねりが加わっています。特定の数字をためていれば一気に得点化できるため、後半からでも十分に逆転可能です。
今回わたしはプラスカードが含まれないトリックをできるだけ取らないやり方をしてみたのですが、ほとんど得点が伸びず、ちょうど0点で終わりました。かたやたくさんのトリックを取っていたプレイヤーはさすがに得点化しきれずにマイナスで終わってしまいました。
マイナスのカードでも後でプラスにすることができるのが面白いですね。どれをプラスにするか意識しながらプレイする必要があるので、どちらかというとトリックテイキングに慣れた人向けのゲームかなと思います。
タイトル | Bargain Hunter |
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発行年 | 1998年 |
プレイ人数 | 3~4人 |
プレイ時間 | 45分 |
デザイナー | Uwe Rosenberg |