マジェスティは「宝石の煌き」の作者であるマーク・アンドレによる2~4人用のゲームです。プレイヤーは領主として、さまざまな人材の力を借りながら、領土を発展することを目指します。
マジェスティについて
各プレイヤーは自分の前に8枚の建物カードを並べます。各建物の効果はアイコンで描かれています。また、ミープルを置くための場所カードを受け取り、そこにミープル5個を置きます。
建物の効果は、その建物の人物ごとに2金だったり、他のプレイヤーもお金がもらえるもの、他のプレイヤーの人物を攻撃するものなど、いろいろありますが、複雑なテキスト効果はありません。
手番で行うことは、場に並んでいるカードを1枚獲得し、対応する建物の効果を発動させるだけです。
場にはカードが6枚並んでおり、もっとも山札から遠いものは無料で、そこから山札に近づくたびにミープル1つが必要になります。たとえば、左から3番目のカードを取る場合には、そのカードよりも左にあるカード1枚ごとに1つずつミープルを置いていきます。置かれたミープルはそのカードを獲得したときに一緒にもらえます。
この辺りはセンチュリースパイスロードを遊んだことがあると分かりやすいです。
これを繰り返し、各自が12枚の人物カードを取るとゲーム終了です。
終了時には各建物のエリアマジョリティがあります。各建物ごとに置かれている人物カードの枚数を比べ、もっとも多く置いているプレイヤーはカード右下に書かれた得点を受け取ります。同数の場合はどちらも受け取ります。
さらにボーナスとして、自分がカードを置いている建物の種類の2乗の得点を受け取ります。たとえば、5種類の建物に1枚以上ずつカードを置いていれば25点です。一番右にある施療院のカードは得点計算時に取り除かれるので7種類49点がこのボーナスの最高得点です。
これらの得点を合計して、もっとも得点が多いプレイヤーがゲームに勝利します。
ちなみにマジェスティではお金=得点です。お金を支払って何かすることもないので、もらったお金がそのまま点数になります。
シンプル過ぎる感じもあるが
建物カードにはA面とB面があり、A面の方がシンプルになっています。
そのため、初めにA面で遊んでみて、その淡泊さに肩透かしをくらう人が多そうです。もちろん「このくらいのシンプルさで十分!」と感じる人もいるはずです。
もし、あまりにシンプルすぎると感じた人は、ぜひB面で遊んでみて下さい。
かなりプレイ感が変わってきます。
たとえば、エリアマジョリティの得点はA面では右に行くほど高いのですが、B面では左が高くなっています。攻撃された場合、左のカードからなくなっていくので高得点の場所をキープするのが難しくなっています。しかも、B面では順に高くなっているわけではなく、より使いそうなカードほどエリアマジョリティの得点が少なくなっています。
そのため、効果を取るか得点を取るかのジレンマが生まれます。
さらに施療院での失点が倍になり、マジョリティがマイナス10点になるので、それも軽視できません。
また、それぞれのカードも単純に何枚で何点ではなくなっているので、置く組み合わせをよく考えなければなりません。
考えることはより複雑になりますが、ある程度ボードゲームに慣れているならばこのくらいの方がちょうどいいでしょう。
A面だけを遊んで「あれ?期待外れかも」と感じた人はB面も遊んでみることをオススメします。