アズールはカラフルなタイルが印象的な2~4人用のゲームです。手番で行うことはタイルを取り、プレイヤーボードに配置するだけですが、どの色を取るか、どの色を取らせるかが悩ましいゲームです。
アズール(AZUL)について
各自はプレイヤーボードを受け取ります。ボードは両面仕様になっており、灰色の面はヴァリアントルールで使います。プレイヤーボードにはスコアトラックもついています。
人数に応じて円形のファクトリーディスプレイを円状に置きます。布袋に5種類20枚ずつのタイルを入れます。
スタートプレイヤーは袋からランダムに4枚ずつタイルを取りだし、すべてのファクトリーディスプレイに置いていきます。
手番では、2つのうち、いずれかの方法でタイルを取得します。
a. ファクトリーディスプレイを1つ選び、そこにある1色すべてを受け取る。残ったタイルは中央に移動させる。
b. 中央にある1色すべてを受け取る。ラウンドで最初に中央からタイルを取った場合は、スタートプレイヤーマーカーも受け取る。
取得したタイルはプレイヤーボードの5行のうち、いずれかの行に置きます。それぞれの行はマス数が異なり、上から1、2、3、4、5となっています。一行には同じ色しか置くことができません。
もし、すでにスペースが埋まっており、置くところがない場合は、行ではなく、下にあるフロアエリアに置きます。フロアエリアにタイルがあるとラウンド終了時に減点になります。
ファクトリーディスプレイと中央にタイルがなくなるとタイルの配置に移ります。
タイルの配置は全員が同時に行います。
行が埋まっているタイルを右側の壁の対応するマスに、はめ込みます。行が埋まっていないタイルはそのままボードに残ります。壁にはめ込むのは1つだけなので、それ以外のタイルは一時的に箱にしまっておきます。
壁にはめ込んだときに得点計算があります。
置いた場所の上下左右が空いていると1点です。
上下左右に隣接するタイルがあると、そこに連なっている分だけ得点になります。たとえば、置いたとこの上下左右にタイルが1つずつあり、十字になると縦3枚、横3枚とカウントして6点が入ります。縦横に連続しているほど高得点になります。
壁の得点計算が終わったら、フロアエリアにあるタイルに応じて減点があります。
得点計算が終わるとラウンド終了です。
このときにいずれかのプレイヤーの壁の横一列が埋まっているとゲーム終了です。その時点でもっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
終わっていなければ再び上記のようにファクトリーディスプレイにタイルを置いていきます。袋が空になったら、箱にしまってあったタイルを袋に戻し、ゲームを続けます。
シンプルなルールで見た目も華やか
見た目の華やかさがインパクト大です。
タイルはただ色が違うだけでなく、模様が描かれており、プレイヤーボードやファクトリーディスプレイも凝ったデザインになっています。
ゲームはじっくり考えられるルールになっており、タイルがセットアップされてからは運要素もありません。
どのタイミングでどこのタイルを取るか。
他のプレイヤーがどのタイルを欲しがっているか。
どのタイルを押しつけられると失点になるか。
そういったことを考えつつ、タイルを取っていきます。
さらにゲーム性を高めたい場合には、壁一面が灰色になったヴァリアントルールが用意されています。どこから何を置いてもいいのですが、縦横に同じ色を置いてはいけないというしばりがあるため、そのときの状況に応じて選ぶべき色が変わってきます。
シンプルなルールながら考えどころが多く、見た目もキレイなので、これからボードゲームをやってみたいという人にも向いていそうですね。