ボードゲーム

[ボードゲーム] リバーボート(RIVERBOAT)紹介

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リバーボートは19世紀初頭のアメリカを舞台にした2~4人用のゲームです。さまざまな野菜を育てて、出荷し、多くの得点を稼ぐことを目指します。作者はアズールと同じキースリングです。イラストはアグリコラやカヴェルナでお馴染みのクレメンス・フランツです。

リバーボートについて

ゲームは4ラウンドあり、各ラウンドは5つのフェイズに分かれています。各プレイヤーは個人ボードを受け取り、他にタイルが並ぶボードがあります。

1~5までのフェイズはそれぞれタイル化されており、そこで何をするかはアイコンで分かります。また、ラウンド開始時に、順番にこのフェイズタイルを取っていきます。取ったタイルのフェイズでスタートプレイヤーになり、なおかつボーナスがあります。

フェイズ1 労働者の配置

スタートプレイヤーが8枚のカードを1枚ずつめくっていき、全プレイヤーが同時に労働者を配置していきます。プレイヤーボードのマスにはハート、スペード、クラブ、ダイヤ、スターの模様が描かれており、読み上げられたマークと同じところに労働者を配置します。

フェイズ2 畑タイルの配置

スタートプレイヤーから順番にゲームボードから畑タイルを取り、個人ボードに配置します。畑タイルは3マスから1マスのものがあり、先ほどの配置した労働者の下に配置します。

フェイズ3 収穫

作物を指定して、その畑にある労働者を取り、出荷します。出荷した数に応じて、ゲームボードから船タイルを取ります。船タイルを取ると、お金がもらえたり、得点がもらえたり、個人ボード上の親方コマが進んだりします。

フェイズ4 得点カードの取得

サプライから得点カードを取ります。ただし、得点が入るのは取ったときではなく、フェイズ5で鑑定人を置いたときです。そのため、ここで取った得点カードにより、そこからの方針がある程度決まります。

フェイズ5 鑑定人による得点

鑑定人を配置し、得点カード、井戸、納屋のいずれかを得点化します。

これを4ラウンド行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。

お金の使い方がポイント


個人ボードに配置する労働者は各自13個なので、収穫の際にしっかり戻さないと、次のラウンドで配置するときに足りなくなってしまいます。

それにも関わらず、労働者を中央ボードに送り、出世させることでボーナスが入るので、上手にやりくりしていく必要があります。

獲得した船タイルは個人ボードの上部にはめ込まれるのですが、そこに書かれた数字の合計がゲーム終了時に得点になります。ただし、額面通りもらえるのは1位だけで、他は半額になってしまいます。この辺りの駆け引きも熱いです。

個人的に面白いと感じたのがお金の使い方です。お金を使うことで各フェイズでの運命をねじ曲げることができます。

たとえば、フェイズ1ではめくられたカードのマークに労働者を置かなければならないのですが、お金を使うと好きなところに置けます。(1金で1つ)同様にお金を払えば畑タイルや得点カードも好きなものが引けます。(引き直しではなく、山札を見て好きなものが獲得できます)

これにより、いわゆる「引けないで負けた」ということがなくなります。

ただし、お金も得点(1金1点)になるので、使いすぎるのもよくありません。この辺りのバランスが絶妙です。

特に複雑なルールもなく、アイコンも分かりやすいので1ラウンドやれば流れはつかめます。今回は3人で遊んだのですが、ルール説明からゲーム終了まで1時間半ほどと、時間もほどほどでした。

得点を取る方法がいろいろあるので、各自が独自路線で展開できます。それでいて「そのタイルを取られるのはマズい」「あの人よりも親方を進めたい」といった駆け引きもあります。

もし国内流通が始まったら人気が出そうなゲームですね。

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ABOUT ME
ゴクラクテン
宮城県石巻市在住。 ボードゲームが好きで平日夜や週末に遊んでいます。 たまにオープン会に行ったり、ボードゲームカフェで遊んだりもしています。