「空島の商人」は、空に浮かぶ空島の商人となり、空島の発展に寄与する2~4人用のゲームです。タイルを配置していき、より多くの島で商権をとったプレイヤーの勝利です。
空島の商人について
初期空島タイルをテーブルの中央に配置します。
すべての空島タイルを裏向きにしてよく混ぜてから重ね、山札を作ります。そこからプレイ人数に応じた枚数のタイルをゲームから除外します。
各プレイヤーは担当する色を決め、その色の商館コマを受け取ります。その後、初期手札として山札から空島タイルを2枚引きます。
手札タイルは非公開情報のため、ほかのプレイヤーに見せないようにしましょう。
ゲームの流れ
このゲームでは手番プレイヤーが以下の1~6までを順番に行います。
その後、時計回りに手番を繰り返し、10回ずつ手番を行うとゲーム終了です。
- 入荷
- 空島タイルの配置
- 資源の獲得
- 建設
- 在庫処分
- 手札の補充
1.入荷
自分の港付き商館から資源キューブおよび勝利点を得ます。
得られる資源は空島タイルに描かれている飛行船と同じ色のものです。緑の飛行船からは勝利点を得ます。
2.空島タイルの配置
手札の空島タイルのうち、1枚を既存のタイルに接するように配置します。
この際、タイル同士で矛盾が生じないようにします。(島の隣が空のようにイラストがあっていないと置けない)
3.資源の獲得
配置したタイルに描かれている飛行船と同色の資源を獲得します。
さらに隣接したタイルの飛行船からも資源または勝利点を得ます。
4.建設
「商館」「塔」「港」の3種類の建物を建設できます。
どの建物もコストは赤・白・青を1つずつです。
商館 | 島のマジョリティ争いに影響 |
---|---|
塔 | 商館の影響力を強化 |
港 | 入荷の際に資源や勝利点を獲得 |
5.在庫処分
同色の資源3つを任意の色の資源1つに交換できます。
この交換は資源がある限り、何度でも可能です。
その後、手元に残す資源を3つ以下にして超過分を捨てます。
6.手札の補充
山札から空島タイルを1枚引いて手札に加えます。
9回目、10回目は山札がなくなっているため、補充は行いません。
ゲームの終了
すべてのプレイヤーが10回ずつ手番を行ったらゲーム終了です。
それぞれの島でのマジョリティを比べ、最終得点計算を行います。
島で影響力が1位のプレイヤーはタイル枚数×1点を得ます。2位のプレイヤーは1位のプレイヤーの半分(切り捨て)の勝利点を得ます。3位以下は勝利点を得ません。
島が完成している場合は、タイルの枚数を2倍と見なして勝利点を計算します。
勝利点がもっとも多いプレイヤーがゲームに勝利します。
わかりやすいタイル配置
タイルを配置して資源を獲得し、建物を建設というわかりやすい流れのタイル配置ゲームです。
今回は3人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで40分ほどでした。
特殊効果などはなく、タイルを配置して建物を建設の繰り返しなので、ルールはとてもわかりやすいです。
資源による強弱や、建物ごとのコストの違いなどもないため、サマリーなどを参照するまでもなく、すぐに理解可能です。
主な得点源は島でのマジョリティ争いのため、大きな島でいかに影響力を強めるか、または自分だけが得点化できそうな島をいかに作るかがポイントになってきます。
得点を得るためのマジョリティを強化するのか、建物を建てるために収入を強化していくかの選択が悩ましいです。
港を建てることで得られる資源が増えていくため、後半にいくにつれて展開が派手になっていきます。また、それを見据えての計画性も問われます。
適度な運要素があり、しっかり考えるだけの戦略性もあります。全体的によくまとまっており、万人ウケしそうなゲームではないでしょうか。
ただ個人的にはこのゲームならではという魅力はあまり感じられませんでした。資源の要素はありますが、ベースはカルカソンヌなので、どうしても見比べてしまう感じもあります。
タイトル | Merchants of Sky Islands |
---|---|
発行年 | 2024年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 45~50分 |
デザイナー | Toshiki Sato |
BGGリンク | Merchants of Sky Islands | BGG |