「ルナラッシュ」は、地球から月に物資を届け、月からレアメタルを持ち帰る1~4人用のゲームです。どのルートを通るかは競りによって決まります。資源を使って施設を建設し、拡大再生産してより多くのお金を稼ぐことを目指します。
ルナラッシュについて
各プレイヤーに個人ボードを渡します。個人ボードには6つの施設が書かれており、そこがアクションスペースになっています。
使用するルートはプレイ人数によって決まっています。
4人プレイの場合、地球から月が4ルート、月から地球が4ルートの合計8ルートあります。
ゲームは全7ラウンドです。
各ラウンドは3つのフェイズにわかれています。
- 地球フェイズ
- 月フェイズ
- 市場フェイズ
1.地球フェイズ
1~5までの数字が書かれたビッドカードを使い、競りを行います。カードを1枚選び、一斉公開し、数字が高い順に行動順を決めます。
同値の場合は、前回後ろだったプレイヤーが優先されます。
各プレイヤーは選んだビッドカードに応じたお金を支払います。今回使ったビードカードは場に残ります。(連続で同じカードが選べないようになっています)
行動順に今回使用するルートを選び、資源を乗せて宇宙船を配置します。
早く着くルートは乗せられる資源が少ないです。また、遅く着くルートは乗せられる資源が多いです。資源は自由に選んで乗せることができます。
その後、地球から月に向かって宇宙船を移動させます。
宇宙船が戻ってくれば、そこに乗っていた資源がすべて入手できます。
2.月フェイズ
逆順にゴールドモジュールの建設を行います。
ゴールドモジュールは個人ボードにある施設とは別の施設で、さまざまな強力な効果を持っています。
その後、各プレイヤーは資源を使って施設を建てたり、施設にワーカーを配置したりします。他人に干渉しないため、同時進行で行います。
施設を使って生産を行い、それによってできたレアメタルを宇宙船に積み込みます。
3.市場フェイズ
地球に向かって宇宙船を移動させます。
地球に着いたレアメタルが売却されます。売られた個数によって市場価格が変わります。
それから市場をリフレッシュし、次のラウンドを開始します。
ゲームの終了
7ラウンドが終わればゲーム終了です。
宇宙に残っている宇宙船を移動させ、すべてのレアメタルを売却します。
所持金がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
競り+拡大再生産
お金によって勝敗が決まるため、実質勝利点でもあります。つまり勝利点を使い、ルートを競るようになっています。
今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで2時間半ほどでした。
資源を集めて施設を建設するというおなじみの流れですが、その部分では他プレイヤーの干渉がありません。
インタラクションが発生するのはあくまでルート選択だけです。
どの資源を使って、どの建物を建てるかは自由に決めることができます。(各プレイヤー同じ構成の建物を持っています)
「ここにワーカーを置いて、この資源を生産。それを使ってこっちのコストにして、これを生産。そしてまたここにワーカーを置いて……」ということを各自で行うため、基本的に誰が何をやっているかは詳しくわかりません。
そうして施設を拡大して、レアメタルの生産につなげていきます。
前半は資源を集めつつ施設を整えていき、後半はそれによって生産できるようになったレアメタルの売却合戦になります。
そのため、後半のほうが競りの重要性が上がり、競り値も上昇するようになっています。
拡大の部分は邪魔されることなく自由にできるので、ほとんどストレスがありません。また競りに関しても、まったく何もできないということにはならないため、そこまでシビアさはありません。
資源も大量に入手できるようになるため、全体的に緩やかな感じです。
ただしっかり勝つとなると他プレイヤーの動向をうかがいつつ、タイミングを見極める必要があるため、考えどころも十分にあります。
ルール量もほどほどで、多くの人に好まれそうなゲームでした。
タイトル | Lunar Rush |
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発行年 | 2023年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 45~75分 |
デザイナー | Steven “Skippy” Brown |
BGGリンク | Lunar Rush | BGG |