ボードゲーム

[ボードゲーム] ドラゴンキーパー 紹介

dragonkeepers
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「ドラゴンキーパー」は、魔法使いとなって小さなドラゴンを保護する2~4人用のゲームです。決められた条件に従って手札からドラゴンのカードを出していくのですが、条件は自分で上書きすることが可能です。都合のいいように条件を書き換え、たくさんのドラゴンを保護していきます。

作者は「アンドールの伝説」「ロビンフッドの冒険」などを手がけているミヒャエル・メンツェル(Michael Menzel)です。

ドラゴンキーパーについて

ボードゲームのドラゴンキーパー

手番順に応じてスタートカードを決めます。(手番順が後になるほど初期手札の枚数が増えます)

ドラゴンカードをよく混ぜ、2つの山札を作ります。

ドラゴンカードは右側にドラゴンが描かれているもの、左側に数字が描かれているもので種類が異なるため、混ぜないように注意しましょう。

左が数字の山札、右がドラゴンの山札になるように置くと、魔法の本になります。

両方の山札から1枚ずつカードをめくります。この表にしてめくられたカードがオープンカードです。

そのほかアミュレットの欠片、ワッペン、金の卵、宝石、クリスタルをストックとして用意します。

ゲームの流れ

ゲームは終了条件を満たすまで、手番を繰り返します。

終了条件は完成したアミュレットの合計数です。全員で完成させたアミュレットの合計が規定数を超えていたら、その手番でゲームが終了します。

手番では以下の5つを順番に行います。

  1. カードを取る
  2. 魔法の本を変化させる
  3. カードを自分の前に出す
  4. ボーナスをもらう
  5. ほかのプレイヤーがカードを出す

1.カードを取る

オープンカードから1枚を選んで手札に加えます。オープンカードは即時補充されます。

手番では最大3枚までのカードを取ることができます。また一手番で最低1枚はカードを取らなければなりません。

手札上限はありません。

2.魔法の本を変化させる

手札から1枚カードを選び、裏返しにして魔法の本の対応する山札の上に置きます。これにより、条件が変化します。

どちらの山札を選んでもいいですし、両方の山札に置いても構いません。

3.カードを自分の前に出す

魔法の本の条件と一致するように手札からカードを自分の前に出します。

たとえば「3・青」ならば、青色のドラゴン3枚を出します。

出したカードは色ごとに分けて、自分の前に重ねて置いておきます。枚数は参照しないため、どの色を出しているかがわかればOKです。

3色目のドラゴンを出すと、以降真ん中の色のドラゴンは出せなくなってしまいます。4色目を出すと挟まれた2色は出せません。(両端の色のドラゴンしか出せなくなります)

4色目のドラゴンを出すとワッペンがもらえます。ワッペンはボーナス点で先に完成させるほど得点が高いです。

4.ボーナスをもらう

左のカードに表示されているボーナスをもらいます。

ボーナスはアミュレットの欠片+αがもらえます。通常は場にあるもっとも得点が低いアミュレットの欠片をもらいます。場合によっては、ブラックドラゴンや金の卵、クリスタルなどがもらえることもあります。

獲得したアミュレットの欠片は裏向きにして手元に置いておきます。アミュレットの欠片は3枚で輪になり、完成です。完成したら宝石1個を受け取り、アミュレットの真ん中に裏向きで置きます。

宝石はまず赤い宝石(8・9点)をもらいます。赤い宝石がなくなれば青い宝石(3・4点)を受け取ります。
ブラックドラゴン 任意の色のドラゴンとして出すことができる。ただし単体では出せない。魔法の本を変えるのにも使える。
クリスタル 手番中1回、ストックに1つ戻すことでカードが1枚追加で補充できる。
金の卵 1つ4点。ゲーム終了時、もっとも多く持っている人は1つを裏返す。(1つだけ16点になる)

5.ほかのプレイヤーがカードを出す

手番のプレイヤーがカードを出したかどうかにかかわらず、ほかのプレイヤーもカードを出すことができます。

3人以上でプレイする場合には、手番プレイヤーから時計回りでカードを出していきましょう。

全員がカードを出すことができますが、魔法の本を変えられるのは手番プレイヤーだけです。

ここまで行って手番終了です。時計回りに次のプレイヤーの手番となります。

ゲームの終了

手番終了時、完成したアミュレットの数が規定数を超えていたらゲームが終了します。

2人 7個
3人 8個
4人 9個

手番以外のプレイヤーがアミュレットを完成させてゲームが終了することもあります。

アミュレットと宝石を表にして得点を合計します。未完成のアミュレットもすべて得点になります。そのほかワッペン、金の卵の得点を合計して、もっとも得点の多いプレイヤーがゲームに勝利します。

上級者向け拡張ルール

上級者向け拡張ルールでは魔法の宝箱を使用します。

6枚の魔法の宝箱からランダムで1枚を選びます。宝箱の中には強力な道具が入っており、全員が使うことができます。

道具はクリスタルを1つストックに戻すことで使えます。

効率よくカードをプレイ

ボドゲのドラゴンキーパー

条件に沿ってカードを出していくシンプルなゲームです。

今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで40分ほどでした。

自分で条件を変えられるので、どんどん出せそうな感じがしますが、意外と条件が合わず、手札が多くても出せないこともあります。

上手くいい条件がそろっても、ほかのプレイヤーに出されてしまうことがあるため、なかなか自分だけ都合のいいようにはいきません。

条件を変えるためにカードを出したことで、枚数が足りなくなることもあり、なんとも悩ましいです。

アミュレットの欠片は全45枚で、その中からプレイ人数に応じた枚数がランダムで除外されます。もっとも低いのが1点で、もっとも高いのが20点と、同じアミュレットの欠片でも20倍の違いがあります。

そのため、序盤は3つそろえても3点+宝石にしかならないのですが、後半は20~30点+宝石となるため、展開が激しくなります。(その分、序盤は赤い宝石で補正されるようになっていますが)

3色目をどのタイミングで出すかもポイントです。

3色目が出ると1色は出せなくなってしまいます。そのため、ほかのプレイヤーは安心してその色のドラゴンをプレイできるようになります。

ただ、4色そろうことでもらえるワッペンも最大16点と、なかなかバカにできない得点なので、先に4色そろえてしまう価値もあります。

今回は早めに4色を完成させるプレイヤー、なるべく2色にしぼってカードを出していくプレイヤー、カードをためて高得点のアミュレットを狙いにいくプレイヤーとやり方が異なったのですが、終わってみれば71対64対63と、そこまで差は開きませんでした。

ちなみに勝ったのは唯一ワッペンを完成させて16点を獲得したプレイヤーでした。

今回、誰も金の卵が獲得できなかったので、それが入っていればまた違った結果になっていそうですね。

シンプルなルールで、どのカードを出していくかが悩ましいゲームです。

魔法の宝箱のルールを入れることで、さらに考えどころが増えるため、ボードゲームに慣れている人ならば、最初から入れてしまってもいいかもしれません。

魔法の宝箱を1回のゲームで2つ以上使うことも可能です。
タイトル Dragonkeepers
発行年 2023年
プレイ人数 2~4人
プレイ時間 20分
デザイナー Michael Menzel
BGGリンク Dragonkeepers | BGG
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この記事はサンプル提供を受けて執筆しています。
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ゴクラクテン
宮城県石巻市在住。 ボードゲームが好きで平日夜や週末に遊んでいます。 たまにオープン会に行ったり、ボードゲームカフェで遊んだりもしています。