「Crisps(クリスプ)」は2人用のゴーアウト、大富豪系のゲームです。交互にカードを出し合い、先に手札をすべてなくすことを目指します。山札があり、ラウンドごとに手札が補充されるのが特徴です。
Crisps(クリスプ)について
使用するカード
各スートの2~10とQの合計40枚。
カードの強さ
強 Q 10 9 … 4 3 2 弱
ゲームの流れ
クリスプは何ディールかにわたってプレイされます。
1ディールは以下のステップで構成されます。
- スターターの決定
- カードの配布
- カードのプレイ
- ディールの終了
1.スターターの決定
最初のディールは、適当な方法でスターターを決めます。
以降のディールでは得点が低いほうがスターターです。
同点の場合は、前回のディールでスターターではなかったほうです。
2.カードの配布
- 各プレイヤーに12枚ずつ配る
- 残ったカードから4枚を除外する(このディールでは使わない)
- 残ったカードを山札とする
- 山札の1番上を表にする
3.カードのプレイ
各ディールは数ラウンドで構成されます。
スターターが任意のカードの組み合わせを表向きでプレイします。カードの出し方には「通常の組み合わせ」と「特別な組み合わせ」の2種類があります。
- シングル(カード1枚)
- ダブル(同数2枚)
- 3枚以上のラン(連番)
- 2ペア以上のラン 例)3 3 4 4 / 4 4 5 5 6 6
Qは10と繋がっていないため、ランで出すことはできません。
- トリプル(同数3枚)
- クアドロプル(同数4枚)
一方がプレイしたら、もう一方はカードをプレイするかパスをします。
どちらかがカードを出し切るか、どちらかがパスをするまでこれを繰り返します。
カードの出し方について
通常の組み合わせは、以下の基準を満たす限りプレイできます。
- 前に出されたのと同じ組み合わせ
- 前に出されたのと同じ枚数
- 前に出されたのと同じ数字か、それよりも大きい
特別な組み合わせは相手がQを出しているときにも出すことができます。Qを含まない通常の組み合わせには出せません。
特別な組み合わせは、以下のどちらかの基準を満たす限りプレイできます。
- 前に出された特別の組み合わせより枚数が多い
- 前に出された特別な組み合わせと同じ数字か、それよりも大きい
パスとラウンドの終了
カードがプレイできない、またはしたくない場合はパスをします。パスをするとラウンド終了です。
もしいずれかのプレイヤーがすべてのカードをプレイしたならば、ただちにラウンドは終了します。
そうでなければディールを続けます。
ラウンド終了時、最後にカードをプレイしたプレイヤーは、山札で表になっているカードか、山札の1番上にある裏のカードかのどちらかを引き、手札に加えます。
パスしたプレイヤーは、そのプレイヤーが選ばなかったほうを引き、手札に加えます。
両方のプレイヤーがカードを補充したならば、山札から1枚のカードを公開します。
山札がなくなった場合は、カードを補充せずにそのままディールを続けます。
ラウンドの勝者は、それまでにプレイされたカードを脇に避けて新たならラウンドを始めます。
ディールの終了
ディールに勝利すれば1点です。
合計3点獲得するとゲームに勝利します。
2人用の大富豪系ゲーム
お互いにカードを出していき、手札がなくなったほうが勝ちというおなじみのルールです。
ただし、山札があるため、手札では上がれる状態になっていても1枚引くことで強制的にプランが崩されてしまいます。この辺はトランプゲームのヤニブっぽいです。
ヤニブではカードをプレイしてから補充します。そのため、手札を出し切ったとしても1枚引かなければならないため、そのカードの数字次第ではまだゲームを続ける必要があります。
カードの補充はジャーマンホイストっぽいですが、勝者に選択肢があるのがポイントです。見えていて確実なほうか、運に任せて見えないほうを取るかが選べます。
また、大富豪系ゲームとして個人的にもっとも印象に残ったのが同じ数字を出せることです。
通常の大富豪系ゲームでは、相手が出したよりも数字が大きいカード(または強いカード)を出すことが基本です。
クリスプでは同数が可能なため、同じ数字を交互に出し合うことができます。この辺り、他のゲームに慣れていると最初は結構違和感があるので注意が必要です。
2人用のゲームとしてかなりおすすめです。
トランプで遊べますし、BGAでも遊ぶことができます。