ジン・ラミーは2人用のトランプゲームです。アメリカで生まれたゲームで、単にジン(Gin)と呼ばれることもあります。手札の中で、セットやシークエンスといった役をそろえます。
ジンラミー(Gin Rummy)について
使用するカード
ジョーカーを抜いた通常のトランプ52枚。
カードの得点
A | 1点 |
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2~10 | 数字通りの点数 |
J・Q・K | 10点 |
ゲームの流れ
ディーラー(カードを配る人)は1ゲームごとに交代します。
各自に10枚ずつカードを配り、残りを山札とします。山札から1枚をめくり表向きで捨札置き場に出します。
ディーラーではないプレイヤーは公開された1枚を手札に入れることができます。入れなかった場合はディーラーからゲームが始まります。
手番では捨札置き場か、山札の1番上のカードを1枚引き、手札から1枚を捨てます。
ゲームの目的は手札の中で特定の組み合わせ(メルド)を作り、メルド以外の点数を減らしていくことです。
メルドは以下の2種類です。
セット | 同じランク(数字)3枚以上。 |
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シークエンス | 同じスートの3枚以上の連番。 ※KとAはつながりません。 |
手番を繰り返し、手札のメルド以外の数字の合計が10点以下になったら「ノック」することができます。ノックする場合は裏向きでカードを捨てます。
ノックされたらお互いの手札を公開します。
ノックしなかった方のプレイヤーは,
ノックした方のプレイヤーに対して付け札(レイ・オフ)することができます。自分の手札から相手のメルドに対してカードをつなげることができます。
たとえば、相手のメルドに6が3枚あったら、そこに6をつなげたり、ハートの5・6・7が出ていたら、8・9をつなげることができます。
メルドになっていないカードに対しては付け札できません。
付け札が終わったら、メルドや付け札以外のカードの点数を合計します。
ノックした方が少ない点数 | 2人の点数の差分がノックした方に入ります。 |
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ノックしない方が少ない点数・同点 | 2人の点数の差分+25点がノックしなかった方に入ります。 |
得点は必ずどちらかのプレイヤーが獲得し、もう一方は0点です。
ジン
ノックする際、手札がすべてメルドになっている場合、ノックと言わずに「ジン」と言います。ジンの場合、相手は付け札できません。ジンを言ったプレイヤーに相手の点数+25点が入ります。
引き分け
山札の残りが2枚になった場合、そのゲームは引き分けです。
どちらにも得点が入らず、ディーラーを交代します。
ゲームの終了
合計得点が100点以上になったプレイヤーの勝利です。
2人用のラミー系トランプゲーム
同じランクの数字や同スートの連番をそろえていくゲームをラミー系のゲームと呼びます。国内だと、牌で遊ぶラミーキューブが有名です。
名前の通り、ジン・ラミーもラミー系のゲームで、もともとのラミーよりも短時間で決着がつくようになっています。
1枚引いてから1枚を捨て、手札の中で役を作っていくので麻雀に近いプレイ感です。ただ、麻雀と違い、役ごとに得点があるわけではないため、初めてでも遊びやすいです。
組み合わせも手札の中で自由に変えることができるため、セットで集めようとしていたものをシークエンスにしたり、その逆も自由にできます。
1ゲーム100点以上取るまでやって50分ほどでした。
カードの引き運も大きく、早く終わるときは5~6枚引いて終わりのこともあります。逆に山札がほとんどなくなるまで長引くこともあります。
今回2ゲームほどやってみましたが、ノックした方が必ず勝っていました。ヤニブだと、宣言しなかった方が勝つこともあるため、スリルを味わいたい場合はあちらの方がおすすめです。
手札を見ながらじっくり考えられるオトナ向けのゲームです。