シェリフはトランプを使った3人用のトリックテイキングゲームです。プレイヤーは市長、保安官、強盗のいずれかの役職となり、それぞれの得点になるカードの獲得を目指します。
シェリフについて
使用するカード
各スートのA、K、Q、J、10とジョーカー1枚の合計21枚
カードの強さ
強 A K Q J 10 弱
ジョーカーはいつでも出すことができますが、必ず負けます。
ゲームの流れ
各プレイヤーに7枚ずつカードを配ります。
手札を確認したならば、ジョーカーを受け取ったプレイヤーから役割を選びます。
保安官
獲得したKにつき1点
強盗
獲得した10につき1点
市長
獲得したQとJにつき1点
ただし、保安官が獲得できなかったKと、強盗が獲得した10があると、それ1枚につきマイナス1点です。ただし、得点はマイナスにならないので、最低でも0点になります。
各自の役割が決まったら、市長からリードを行います。最初のカードを出す前に市長は切り札スートを決めることができます。ノートランプを選んでも構いません。
以降は通常の切り札あり、マストフォローのトリックテイキングです。
得点計算を行い、誰かが目標点数(標準では8点)に達するとゲーム終了です。達していなければ、再び上記を繰り返します。
市長はつらいよ

ゲームのポイントとなるのは、市長の存在です。
全員が違う目標を持っているのですが、市長は保安官と協力しつつ、強盗に目を光らせておく必要があります。
その点、保安官はKをどんどん取っていけばいいので、市長よりは気が楽です。強盗は10という最弱のカードを集めなければならないため、自分が10を持っているとかなり大変です。
ちなみにカードはそれぞれ、
- A 保安官
- K 強盗
- QJ 市民
- 10 お金
を象徴しています。
強盗はお金を集め、保安官は強盗を捕まえ、市長は市民を守るといったイメージですね。さらに市長は強盗にお金が盗まれていないか、保安官がしっかり強盗を捕まえているかまで考えなければなりません。
保安官と強盗は1ラウンドで最大4点しか取れませんが、市長は最大8点のチャンスがあるため、その分、難易度も高くなっています。
何度か繰り返し遊びましたが、市長で8点を取ったことは、まだありません。逆に0点になることはよくありました。
カードが全部で21枚しかないため、カウンティングはそこまで難しくありません。また、数ラウンドでゲームが終わるので、繰り返し遊びやすいです。
独特なルールですが、切り札やマストフォローといった基本が学べるので、もっとトリックテイキングに慣れたいという人にもオススメです。慣れている人同士でもいろいろな読み合いがあるのできっと楽しめるはずです。