La Ruota della Fortuna(ラ・ルオータ・デッラ・フォルトゥーナ)は3~4人用のトランプを使ったトリックテイキングで、TTP賞応募作品です。トリックテイキングではめずらしい山札があるタイプで、毎トリックごとに手札が1枚増えます。30点取ることを目指し、多くても少なくてもマイナスになります。
La Ruota della Fortunaについて
4人で遊ぶ場合、使用するカードは通常のトランプからジョーカーと2~4をぬいた計40枚を使用します。ランクの強さはドイツ系のトリックテイキングではお馴染みの、A、10、K、Q、J、9、…、5という順番です。得点もAが11点、10が10点、Kが4点、Qが3点、Jが2点、他は0点というお馴染みの配点です。
まず各自に1枚ずつ、5枚になるようにカードを配ります。残りは山札になります。さらに山札から4枚を表にして出します。これを場札と呼びます。
トリックはディーラーの左隣から始めます。ディーラーは時計回りで交代します。
通常のマストフォローのトリックテイキングで切り札はスペード固定です。
トリックを取った人は場札の好きなカードを1枚選び、左隣はその左隣といったように順番にカードを取っていきます。たとえばABCDと4人のプレイヤーがいて、場にabcdのカードが並んでいたとします。そしてAがcを選ぶと、その左隣はd、さらにその隣はaといったようにカードを取っていきます。
トリックごとに1枚が補充されるので、山札と場札がある限り、手札は常に5枚です。山札がなくなると場札の補充はなくなりますが、トリックは手札がなくなるまで続きます。
10トリックが終わると得点計算です。先ほどの得点に基づいて計算し、30を基準にし、それを上回っても、下回っても差分がマイナスになります。35点でもマイナス5点ですし、25点でもマイナス5点です。最高は0点なので、いかにマイナスが少ないかの勝負になります。
4人で遊ぶ場合、4ディールを行い、合計マイナス点がもっとも少ないプレイヤーの勝利です。
足りなくてもダメ、取りすぎてもダメ
補充されるカードがすべて公開情報なのが面白いところです。このため、誰が何のカードを持っているか、ある程度見当がつきます。
さらに30点を基準として、それより多くても少なくてもダメというのが非常に面白いです。思わぬところで高得点を取らせられたり、思っていたよりもカードを取ることができなかったりと、トリックテイキングの楽しさが存分に味わえます。
今回は4人で遊びましたが、3人の場合は2~5を抜いた36枚を使い、6ディールを行います。他にルールに変更はないので、同じように遊ぶことができます。3人だとどんな感じなのかも試してみたいですね。
La Ruota della Fortunaとはイタリア語で「運命の輪」という意味だそうです。