ボードゲームのメカニクスの1つとしてワーカープレイスメントがあります。ワーカーと呼ばれるコマを配置して、そのアクションを実行することを繰り返してゲームが進んでいきます。好きな人が多いジャンルでもあるので、その中のオススメを10作品紹介します。
リトルタウンビルダーズ
町の発展をテーマにした2~4人用のゲームです。
ワーカーを配置すると、その周囲8マスのアクションすべてが発動します。ボード上に建物タイルを建てていくことで、どんどんできることが増えていくため、町が発展していく様子が見た目にも分かりやすいです。
ワーカーの数は固定で、食料供給があります。
ナショナルエコノミー
町の発展をテーマにした1~4人用のゲームです。
コンポーネントがすべてカードのため、ワーカーもカードです。
建物を建てることで、できることがどんどん増えていきます。コストとして手札を捨てていくので、いかに効率良く多くのカードを手元に持ってくるかがポイントです。
ワーカーはゲーム中に増えていき、給料支払いがあります。
要素を追加したナショナルエコノミーメセナもあります。
ワイナリーの四季
ワイン造りをテーマにした1~6人用のゲームです。
木を植えて、収穫し、醸造してから熟成させるという手間をかけてワイン造りをしていきます。カード効果が強力で、ワイン造りよりも効率良く得点が稼げることがあるので、その辺が好みが分かれるところです。
拡張であるトスカーナは、ゲームボードが違うため、プレイ感もだいぶ変わってきます。
ワーカーはゲーム中に増えていき、それに対する支払いはありません。
ニューベッドフォード
捕鯨をテーマにした1~4人用のゲームです。
拡張を入れると5人まで遊べるようになります。
建物を建てることでできることが増えていくタイプのゲームです。袋からタイルを引くことで捕鯨を行うため、運要素があります。カードなどの非公開情報がないため、ゲーム中にアドバイスがしやすいです。
ワーカーの数は固定で、それに対する支払いはありません。
ウォーターディープの支配者たち
ダンジョン&ドラゴンズの世界を舞台にした2~5人用のゲームです。
一般的なゲームにおける資源がファイターやウィザードといった冒険者になっており、それらを集めることでクエストをクリアしていきます。相手を攻撃する陰謀カードやゲーム終了時にボーナスが入るロードカードなど、要素はそこそこ多いですが基本はオーソドックスなワーカープレイスメントです。
ワーカーは途中で全員が1増えます。ワーカーに対する支払いはありません。
アグリコラ
農業をテーマにした1~4人、版によっては1~5人用のゲームです。
膨大な種類のカードが特徴で、1ゲームではその中のわずかしか使用しないため、遊ぶ度に違った展開になります。
人気作品でさまざまなバージョンや拡張が発売されています。
ワーカーはゲーム中に増えていき、食料供給があります。
ケイラス
王への貢献をテーマにした2~5人用のゲームです。
ワーカーを置いたときではなく、回収するときに効果が発動します。ゲーム中に監督コマが動き、それによっては効果が発動しないことがあるため、コマの引っ張り合いの駆け引きがあります。
ワーカープレイスメントの代表としても語られ、今遊んでも古くささを感じさせません。サプライは毎回固定のため、展開にそこまで大きな変化はでません。
ワーカーの数は固定で、それに対する支払いはありません。
ただし、配置するときにコストがかかるため、毎回すべてのワーカーが使えるとは限りません。
ブリュークラフターズ
ビール造りをテーマにした2~5人用のゲームです。
個人ボードに設備を拡張していき、資源を集めてビールを造り、出荷していきます。ビールのレシピとテキスト効果がある技術者カードは毎回ランダムで決定するため、ゲームごとに違った展開になります。
非公開情報がないので遊びやすいですが、プレイ時間は長めです。
ワーカーが2種類あり、片方はゲーム中に増やすことができます。支払いはワーカーではなく、所有する設備や技術者に応じて支払います。
アルルの丘
農業をテーマにした1~2人用のワーカープレイスメントです。
拡張を入れると3人まで遊べるようになります。
特徴はアクションの種類の多さです。一手目から膨大な選択肢があるため、初めて遊ぶ場合は面食らってしまうかもしれません。その分できることが多彩で、いろいろなやり方を試したくなるゲームです。
ワーカーの数は固定で、食料供給があります。
カヴェルナ
ドワーフが主人公の1~7人用ゲームです。
システムはほとんどアグリコラと同じですが、より遊びやすいように工夫がなされています。たくさんあったカードもなくなり、代わりに部屋タイルが用意されています。部屋タイルは固定ですが、数が多いため、ちょっとやそっとでは同じ展開にはなりません。
アグリコラの大きな特徴でもあった手札がなくなったため、カードに関する知識量の差が気にならなくなりました。
ワーカーの数はゲーム中に増えていき、食料供給があります。