キュビトス(CUBITOS)はさまざまな効果があるダイスを獲得して、ゴールを目指すデッキ構築要素があるレースゲームです。特徴が異なるダイスを振り、コマを進めたり、ダイスを購入したりしていきます。振ったダイスがすべて空白になってしまうとバーストしてアクションができなくなってしまいます。
キュビトス(CUBITOS)について

各プレイヤーは個人ボードと初期ダイスを9個受け取ります。初期ダイスは薄灰色と濃い灰色のダイスで、ほとんどの目が空白です。
使用するマップを準備し、スタート地点にそれぞれのコマを置きます。
もう1つのコマはファントラックに置きます。
サプライには赤、黄、橙、緑、紫、白、茶、青の8種類のダイスが並びます。それぞれのダイスがどのような効果なのかはカードによって決まります。カードは各色に対して7種類ずつあります。
他にお金トークンとドロートークンをサプライとして置いておきます。
ゲームは誰かがゴールするまでラウンドを繰り返します。
ラウンドの流れ
ロールフェイズ(同時進行)
ロールフェイズでは以下の流れで処理を行います。
- ドロー
- ロール
- アクティブ
まずドローゾーンにあるダイスを規定の数持ってきます。足りない場合、ディスカードエリアにあるダイスをドローゾーンに移し、そこからさらに持ってきます。
その後、ダイスを振ります。このとき、目にアイコンが描かれていればアクティブエリアに移動させます。
残りの空白の目のダイスは再び振り直すことができます。ただし、アクティブに3個以上のダイスがある状態で、すべての目が空白になってしまうとバーストです。
バーストした場合、振ったダイスすべてをディスカードエリアに移動させます。そのため、コマを進めたり、買い物したりできなくなってしまいます。ただし、ファンが増えるため、お金やドロートークンがもらえることがあります。
ランフェイズ
こちらも同時進行で処理しても問題ありません。ダイスが残り少ないなど、手番順が重要になる場合は、手番順に処理を行います。
- 能力の使用と決闘
- 移動
- 購入
- ディスカード
ダイスの能力が使用できる場合は、それを使います。また、アクティブになっている赤いダイスの数によって、1番の人が恩恵を得ます。
次にダイス目の足の数だけコマを進めます。さらに4金支払うことでもコマを進めることができます。
購入は異なるダイスを2個まで買うことができます。購入したダイスはディスカードエリアにいきます。
アクティブエリアに置かれたダイスすべてをディスカードエリアに移動させます。
ゲームの終了
誰かのコマがゴールまでたどり着けば、そのラウンドでゲーム終了です。
もっとも先のマスまで行ったプレイヤーの勝利です。
デッキ構築+レース

デッキ構築要素があるレースゲームのため、「エルドラドを探して」のような雰囲気があります。ただし、キュビトスはカードではなく、ダイスを構築するため、より運要素が強くなっています。
お金を貯めて新しいダイスを購入し、さまざまな効果を駆使しながらゴールを目指します。
今回は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで1時間ほどでした。ほとんどの処理が同時進行のため、プレイ時間はそれほどかかりません。
購入したカードは捨て札に、山札がなくなったら捨て札を新たな山札に、というオーソドックスなデッキ構築と同じ流れなので、ルールは分かりやすいです。
マップ上には、お金がもらえるマスがあったり、圧縮できるマスがあったりするので、最短距離を目指すのか、それとも効果を優先するのかでコース取りが変わってきます。ちなみに他のプレイヤーがいるところを通ることができるので、コースをブロックする要素はないです。
コースにはいくつかの区切りがあり、先頭プレイヤーと離れれば離れるほど、振れるダイスが増えるルールもあるため、ある程度離されていたとしても十分に逆転の可能性があります。
ダイスは最大でも3面しかアイコンがないため、ゲーム後半でも十分にバーストが起こりえます。効果は強いけれど1面しかないダイスもあるため、ギャンブル感もあります。
コースが4つあり、8種類のダイスにそれぞれ7種類ずつの効果があるため、バリエーションはかなり豊富です。ドミニオンのように推奨サプライも紹介されています。
ダイスが増えることで拡大再生産している感じもあり、かなり日本人受けしそうな内容でした。もしかすると、日本語版が出るかもしれませんね。ダイスを入れておく箱が、そのままトレイになるのもいいアイディアだなと思いました。
タイトル | Cubitos |
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発行年 | 2021年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 30~60分 |
デザイナー | John D. Clair |
BGGリンク | Cubitos | BGG |
